アルベドと熱収支のフィードバック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 01:33 UTC 版)
「アルベド」の記事における「アルベドと熱収支のフィードバック」の解説
表面が雪氷に覆われている場合 (極地など) 、アルベドは80 %にも達する。このため地球の熱収支への寄与では、雪氷域は単なる冷源としてだけでなく、太陽エネルギーの吸収率にも大きく影響する。例えば、地球が寒冷化し雪氷に覆われる面積が増えるとアルベドが大きくなり、地球が受け取ることができる太陽エネルギーは低下する。そのため、さらに寒冷化が加速されるという正のフィードバックがおきる(スノーボールアース)。また、地球の赤道付近のアルベドは20 – 30 %程である。そのため、温暖化によって雪氷面積が減れば、さらなる温暖化の加速に繋がるフィードバックがおきる。このフィードバックはアイス・アルベド・フィードバックと呼ばれている。 一方、雲におおわれた惑星のアルベドは高く、白い雲のアルベドは70 %程度である。そのため逆に、温暖化により大気中の水蒸気量が増え雲が増えるとアルベドが増加するという負のフィードバックもある。
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