アサバスカ滝とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > アサバスカ滝の意味・解説 

アサバスカ滝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/21 17:38 UTC 版)

アサバスカ滝(Athabasca Falls)とは、北アメリカ大陸北部を流れるアサバスカ川に存在する、瀑布である。なお、アサバスカ滝も含めた周辺地域は、ジャスパー国立公園に指定されている。

概要

アサバスカ滝を少し下流側から見た写真。周辺の岩盤を浸食している様子。

アサバスカ滝は、カナダアルバータ州ジャスパーから、南に約30kmの場所に存在する。なお、この付近でアサバスカ川はおおむね北の方向に流れているため、ジャスパーから見て、アサバスカ川の約30km上流にアサバスカ滝が存在すると換言することもできる。この滝は、落差約24m、幅約18mの大きさである [1] 。 また、水量が豊富であることでも知られ、このため、たとえ寒波が来たとしても、滝の水量こそ減少する傾向にあるものの、滝全体が凍り付いてしまうようなことは起こらない。ところで、この滝よりも下流は固い珪岩でできている一方で、滝は石灰岩でできた場所を流れ落ちている。つまり、滝の上と下とで岩盤の組成が大きく変わっているのである。石灰岩は珪岩と比べると柔らかく、また石灰岩は化学的にも浸食されやすいため、石灰岩の部分は、滝によって徐々に浸食されていっている。

交通・観光

アサバスカ滝へは、カナダのアルバータ州の高速道路93号線のアイスフィールド高速道路英語版に存在する支線である、93A号線を利用すれば来ることができる。93A号線は、ジャスパーの町の近郊から、この滝のすぐ北東に存在している駐車場までつながっている [注釈 1] 。そこからは歩く必要があるものの、滝の周辺はある程度整備されていて、安全に滝を見学したり、滝の写真を撮ったり、滝の周辺を散策したりできるようになっている。ところで、既述のようにアサバスカ滝はアサバスカ川の存在する滝であり、このアサバスカ川はジャスパー近郊へと流れている。これを利用して、この滝の直下からジャスパーまでの約30kmをカヌーなどで降る者もしばしば見られる。

注釈

  1. ^ アイスフィールド高速道路(Icefields Parkway)とは、カナダのアルバータ州の高速道路93号線である。アルバータ州のレイク・ルイーズと、同じくアルバータ州のジャスパーとを結ぶ道路。そして、このアイスフィールド高速道路(93号線)のジャスパー付近には、93A号線という支線が存在している。アサバスカ川の主に北岸を通る本線の93号線と並走する支線として、アサバスカ川の主に南岸に93A号線が存在していて、こちらはジャスパーの南部への通勤や、ジャスパー南部の生活道路として使われている。そして、この93A号線からは、さらに南方に伸びている支線が複数存在していて、アサバスカ滝につながっているのは、こちらの支線の1つである。この93A号線から南へ伸びている支線は、ジャスパー国立公園内の観光名所へ向かうための観光用道路であり、各々の観光名所付近で行き止まりとなっている。なお、本線の93号線とは違って、この観光用の支線は道幅が狭い上に未舗装となっている。このため、本線の93号線の制限速度が概ね90km/hであるのに対し、観光用の支線の制限速度は概ね60km/hとなっている。ちなみに、この観光用の支線の道端は植物が生い茂っているために、この道路から付近に生息する動物などを見るのは難しい。

出典

  1. ^ Waterfalls of the Pacific Northwest. "Athabasca Falls" 2007年06月27日閲覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アサバスカ滝」の関連用語

アサバスカ滝のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アサバスカ滝のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアサバスカ滝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS