ドリリング・ライン
読み方: どりりんぐ らいん
【英】: drilling line
【英】: drilling line
ドリリング・リグの巻揚げ機構を構成するワイヤー・ロープで、リグの規模により直径 11/8in から 11/2 in までのものが普通用いられる。ドリリング・ラインの一端はドローワークス・ドラムに巻き取られ、そこからマストの最上端のクラウン・ブロックに至り、クラウン・ブロックとトラベリング・ブロックとで構成する一連の滑車機構の間を数往復した後、リグ・フロアに至り、その下のサブストラクチャーのなかに位置するデッド・ライン・アンカーによって固定され、その先はさらに地上のパイプ・ラック近傍に置かれたストーレージ・ドラムに巻かれている。ドローワークスからクラウン・ブロックに至る部分をファスト・ライン、逆にデッド・ライン・アンカーからクラウン・ブロックに至る部分をデッド・ラインと呼ぶ。ドリリング・ラインがなした仕事量、すなわちデリック内を上下走行した距離と負荷との積(トン・マイル)は、掘削作業期間中毎日記録される。そして計画に従って所定のトン・マイル値に達する都度、ファスト・ライン側の所定の長さを切断棄却し、ストーレージ・ドラムから新しい部分を繰り出す。このようにして応力が集中する部位を順次変えて、安全を図る。(→デッド・ライン、ファスト・ライン、掘削装置) |
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