とくがわよしのり

美術人名辞典

徳川義宜

読み方：とくがわ　よしのり

幕末の大名。尾張名古屋藩徳川家第十六代当主。十四代当主慶勝の三男。初名は徳成、幼名は元千代、号に松堂。叔父である十五代茂徳の養子となる。文久3年に茂徳の退隠を受け、六才で襲封。幼少のため、実質的には父慶勝が藩政を指揮した。明治元年、父に代わり御所守衛を命じられる。翌年名古屋藩知事となり、藩政の改革に当たった。柔和温順で文武の諸芸を嗜む。明治8年（1875）歿、18才。