たつなみの

デジタル大辞泉

たつなみ‐の【立つ波の】

読み方：たつなみの

［枕］

１ 波が次々に寄せくる意から、「しくしく」に、また「寄る」と同音の「夜」にかかる。

「君は来ず我(われ)は故なく—しくしくわびしかくて来(こ)じとや」〈万・三〇二六〉

「秋もなほ天の河原に—よるぞみじかき星合のそら」〈続後撰・秋上〉

２ 立つ波の音の意から、「音(おと)」にかかる。

「蘆(あし)分くる程にきにけり—音に聞きてしこや難波潟(なにはがた)」〈和泉式部集・下〉

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たつなみの

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 08:29 UTC 版)

成句

たつなみの【立つ波の】

1. 「しくしく」、「寄る」、「夜」、「音(おと)」にかかる枕詞。