せと末広町商店街とは? わかりやすく解説

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せと末広町商店街

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/09 18:03 UTC 版)

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せと末広町商店街

せと末広町商店街(せとすえひろまちしょうてんがい)は、愛知県瀬戸市末広町にあるアーケード商店街

特色

瀬戸川の南側、末広町1丁目・2丁目・3丁目に所在し、街区の延長は約270メートルである[1]。組合店舗数は約100店舗であり、瀬戸市で最も大きな商店街である[2]。「暮らしツタワル 心ツナガル」をキャッチコピーとしている[2]。火曜日を定休日としている店舗が多い[1]。車両の通行は禁止している[1]

歴史

1897年(明治30年)には大廻戸の田地が埋めたてられ、完成した通りが末広町と命名された[2]。南東の宝泉寺と北西の深川神社に挟まれていることから往来が多く、1913年(大正2年)8月には演芸場の大正館(1918年焼失、1923年には中央館として再建)が、1923年(大正12年)には活動写真館の末広館が開館した[3]

昭和初期には陶磁器瀬戸焼)販売店の中に数軒の小売店がある程度だったが、1935年(昭和10年)頃には他地域から呉服店や洋服店が進出した[1]。1937年(昭和12年)には発展会が設立され、当時としては珍しいスズラン燈が設置された[1]。1940年(昭和15年)には通りがコンクリートで舗装された[2]。映画館の中央館はモルタル造の看板建築だった[4]

1963年(昭和38年)には近代化事業としてアーケードが建設された[2]。瀬戸市では初のアーケード商店街だった[2]。1968年(昭和43年)には末広町商店街振興組合が設立された[1]。1982年(昭和57年)3月13日には中央館の跡地に瀬戸中央劇場・ロマン中央の2館からなる映画館ビルが開館した[5]。オープニング作品は瀬戸中央劇場が『ドラえもん のび太の大魔境』『忍者ハットリくん ニンニン忍法絵日記の巻』『怪物くん デーモンの剣』の3本立。ロマン中央が『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』の1本立[5]。1983年(昭和58年)7月23日公開の『南極物語』が同館における興行記録となり、瀬戸市最後の映画館となった後も健闘していたが、1993年(平成5年)1月30日に閉館した[6]

店舗

東側アーケード入口と瀬戸中央劇場跡地

喫茶店、八百屋、乾物屋、和菓子屋、金物屋、パン屋、呉服屋、洋服屋、生地屋、化粧品屋、雑貨屋、電器屋など、日用生活品の専門店が集まっている。

  • せと末広亭 - 展示会や物品販売場として活用できるコミュニティスペース。定期的に落語会が開催される[7]
  • 松千代館 - 廃業した旅館を活用したイベントスペース[8]
  • 中島呉服店 - 創業100年を超える老舗[9]
  • 呉服の橋角屋 - 創業100年を超える老舗[9]
  • 大力屋 - あんまきなど。創業80年を超える[9]

定期行事

アクセス

脚注

  1. ^ a b c d e f 末広町商店街振興組合 Setopedia
  2. ^ a b c d e f せと末広町商店街 - 瀬戸の商店街へ行こう
  3. ^ 大正館 Setopedia
  4. ^ 『東尾張今昔写真集』 樹林舎、2007年
  5. ^ a b 瀬戸青年会議所第三運営室『瀬戸なんでも事典 社団法人瀬戸青年会議所創立35周年誌』社団法人瀬戸青年会議所、1989年、p.117
  6. ^ 「瀬戸から映画館が消える 30日から 2館が事実上の閉館」『中日新聞』1993年1月19日
  7. ^ せと末広亭 公式サイト
  8. ^ 松千代館 公式サイト
  9. ^ a b c 東アーケードのおみせ 公式サイト

外部リンク




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