すぎの かつひろとは? わかりやすく解説

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杉野一博

杉野一博の俳句

さむざむと馬を横切る地名かな
ひきつづき寝台車着く芒原
まつさきにさう言つてゐる夏の海
七月の沖を離れてくる並木
人体や火鉢を少し通り過ぎ
冬の蠅日差が紙の裏にまで
凩や夜汽車の箱をよせあつめ
北へ行く夕方の木々鬼やんま
叱られて小鳥となりて雲に入る
埋火に夕日の戻る頃のあり
夏は夜朝の岬で生れ落ち
奥まつた部屋に蓬を摘みにゆく
定形や土偶に星の流れをり
実景に錨を下ろす真夏かな
小突かれて朝の樹間に蟷螂と
屋根裏の鳥曇なる司祭館
帰る雁そのうしろへと促がされ
敗戦日どうにか海の上に立ち
教室はしづかで花の受粉熱
春の波ときどき日曜日に近く
春は曙そこから図書館開く
春一番樹下にまだゐる待ちぼうけ
春眠のここまで来る苦労かな
桟橋の春へ足跡集めゆく
沖浴びし仏像しばたくやうに春
泪夫藍のまはり船底なりしかな
海を張る七月いよいよ飛ぶか象
海恋ひの家族に橋を伸ばす夏
満月や森ぞくぞくと水に落つ
烏賊火泣く沖にわが墓ありぬべし
玉葱の芯にたまつてゐる正午
白靴の急ぐ平年なみの中
皸や動きはじめた汽車があり
磨硝子の中麦秋のなだれこむ
祭終りぬいつまでも海見る子
空箱にのこる葉月の国旗かな
箱庭を出る足取の確かなり
船底に耳当ててきし夏帽子
船待の昼にいくつも夏の星
芹に水早し一揆譚みづみづし
蕗の薹向いの家は馬車の上
角巻の羽搏きのそのたびに海
逃げ水やとうとう橋を渡したる
遠浅の子を消しあぐねたり西日
鈴蘭や蝋燭の火が地下へ下り
階段に足音たまる鳥曇
雀突きあふゆつくりと喜雨の音
雨乞ひのなほもせつなき藁半紙
雪虫にはうばうかざしゐる友達
露瞬くなかに朝市きりきり舞ひ
 

「すぎの かつひろ」の例文・使い方・用例・文例

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