ぢよえつぐわん
- 女悦丸。閏房用淫薬の一。長命丸などと共に四つ目屋にて売りしもの英泉の「真情指南」に「たしなみ強き女に気をやらせよがる薬也」とあり。「女才学絵抄」の狂歌に「つばにときまらの頭へぬる時は乾きて後に落し用ふる」とあり。「好色智恵海」下巻に「此方は唐土奉始皇帝製し給ひて阿房宮にて翫給ひし妙剤也」とあり。尚「処方。金毛狗背三両蛇床子、紫梢花、兎糸子各一両丁字、附子、石炭、鹿葺、麝香各三分胡椒三厘。右十味いかにもよく細末にして練蜜にて○これほどに丸じ交合する時つばにてとき玉茎に塗、玉門に入れ二三息しておこなふべし、女よろこぶ事かぎりなし、男よきこと又たとへるに物なし」とあり。「女悦丸男末期の水をのみ」「かくあらんと思ひしが女悦丸」「なかずんば泣かして見せう女悦丸」。
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