きよしちゃん 紙しばいの巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 22:15 UTC 版)
「貧困魔境伝ヒヤパカ」の記事における「きよしちゃん 紙しばいの巻」の解説
妻も亡くなり侘しい年金生活を送っていた元紙芝居屋の金子青造は、庭の枯れ木に出来た鳥の巣で雛鳥が鳴いているのを目にする。それを見てもう一度生き生きとした生活を取り戻そうと思った青造は、一念発起して公園に紙芝居を持って行く。すると青造は知恵遅れのきよしを虐待して遊ぶ子供達を目にする。思わず止めに入った青造は子供達に飴玉を渡し紙芝居を見せてあげようとするが、子供達は飴玉をまずいと吐き出し「飴玉に青酸カリを入れた」と因縁をつけ、青造を残飯じじいと罵り袋叩きにする。そして散々な目に遭って家に帰ってきた青造は雛鳥に「わしの友達はおまえだけじゃ」と話しかけて部屋に戻る。しかし、青造を追いかけて来た子供達は雛鳥をきよしに一匹残らず食わせてしまう。雛鳥の鳴き声を聞いて表に出てきた青造は子供達を前に、再び暗闇に堕ちて行く自分を感じた。それは二度と這い上がる事の出来ない泥沼であった。
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