お嬢吉三とは? わかりやすく解説

おじょう‐きちさ〔おヂヤウ‐〕【お嬢吉三】


お嬢吉三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/04 18:51 UTC 版)

「お嬢吉三」
橋幸夫シングル
B面 関の弥太っぺ
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作・編曲)
橋幸夫 シングル 年表
通天閣の灯
(1963年9月20日)
お嬢吉三
(1961年)
若い歌声
(1963年11月5日)
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お嬢吉三」(おじょうきちさ)は、1963年10月20日に発売された橋幸夫の42枚目のシングルである(VS-1145)。

概要

  • 股旅物でない橋の時代歌謡で、作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正による楽曲である。
  • ジャーナリスト出身の佐伯は古文・古典についても素養が深く、時代劇や時代物の作詞も得意とし[1]、以前に吉田正の作曲で、三浦洸一「弁天小僧」(1955年)でヒットさせた実績があったが、これは歌舞伎の「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」通称「白浪五人男」)を素材としていた。
  • 「お嬢吉三」も歌舞伎の「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」からとられており、「お嬢吉三」は女装の盗賊、「お坊吉三」は武家上がり、「和尚吉三」は坊主上がりの盗賊である。
  • 百両を奪って娘を川へ蹴り込む悪事を、佐伯、吉田は「大時代的な感じを取り去って、さらりと、現代風に、ややコミックな感じに作りあげ」[2]、軽快なメロディーに乗って橋の歌唱もテンポ良くさわやかで、大ヒットした。
  • この年、橋はシングルを15枚リリースした[3]が、第14回NHK紅白歌合戦の橋の歌唱曲はこの「お嬢吉三」となった。
  • このヒットで、歌舞伎から題材をとった続編として「白井権八」(1964年、SV-1162)が制作されている。
  • c/wの「関の弥太っぺ」も佐伯、吉田の作品で、長谷川伸の同名戯曲からとられている。

収録曲

  1. お嬢吉三
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. 関の弥太っぺ
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム

  • 初期のLP盤のアルバムに収録されている他
    • 『<TWIN BEST>』(1998年11月6日)に収録
  • CD-BOXでの収録は以下のとおり。
    • 『橋幸夫大全集』1993/9 Disc3
    • 『橋幸夫のすべて』2011/2 Disc3
    • 『橋幸夫ベスト100+カラオケ15』2015/10 Disc4
    • このほか『吉田正大全集』 1997/9 Disc6にも収録

出典

  1. ^ 金子勇『吉田正 誰よりも君を愛す』ISBN 978-4-623-05623-1 ミネルヴァ書房(京都) 2010/1 136-140,292頁
  2. ^ 『ミュージックブック・橋幸夫傑作集~時代物篇~』(MBK3111)日本ビクター出版 1964年9月刊行 8頁
  3. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 38頁参照



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