後れ先立つ

デジタル大辞泉

おくれ‐さきだ・つ【後れ先立つ】

読み方：おくれさきだつ

［動タ五（四）］

１ 一方が生き残り、一方が先に死ぬ。

「—・つ嘆きのないように二人の寿命をおなじにとまで願った」〈中勘助・菩提樹の蔭〉

「限りあらむ道にも—・たじとちぎらせ給ひけるを」〈源・桐壺〉

２ あとになったり、先になったりする。

「身をしれば雲居の雁の一つらも—・つねをや鳴くらん」〈新後撰・雑下〉