『絵本百物語』について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 16:51 UTC 版)
以上の二口女の話は、下総国の話として『絵本百物語』では書かれているが、実際には同地に伝承されている話ではなく、著者である桃山人(桃花山人)によって編まれたもの(創作)であると指摘されている。また、二口女は悪病を患っただけの人間にもかかわらず、竹原春泉斎による同書の挿絵では髪がヘビのようになりそれを操って食べ物を後頭部の口に運ぶなど、本文中に一切無い描写の絵が描かれており、同書内での内容の乖離も見られる。 『絵本百物語』に説かれている二口女の話は『絵本百物語』本文にあるように、人面瘡などのような悪行に起因する奇病(因果応報を説く)を扱っており、民話の「飯食わぬ嫁」などは山姥など妖怪が化けたものである。そのため、双方は異なるものだとも考えられている。
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