『反キリスト教論(Adversus Christianos)』
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「テュロスのポルピュリオス」の記事における「『反キリスト教論(Adversus Christianos)』」の解説
彼の15巻に及ぶ『反キリスト教論(Adversus Christianos)』は断片のみが残っていて、論駁の対象として引用の形で提示される。その中で、彼は「神々はキリストは敬虔であったと宣言したが、キリスト教徒は混乱した、悪性の宗派である」と言った事で有名だとして引用される。これに対する反論文がカエサレアのエウセビオス、ラオディケアのアポッリナリス、オリンポスのメトディオス、マグネシアのマカリオスによって書かれたが、いずれも散逸している。 ポルピュリオスがダニエル書をアンティオコス4世エピファネスの時代(紀元前2世紀)の人物の手になる書物だと認識していたことがヒエロニムスによって知られている。ヒッポのアウグスティヌスと5世紀の教会史家コンスタンティノープルのソクラテスは、ポルピュリオスはキリスト教徒だったことがあると強く主張した。
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