「〜たり」の用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 09:28 UTC 版)
動作や状態を並列して述べる場合に使われる助詞の「たり」は、「〜たり,〜たり」のように、「たり」を繰り返す形で用いるのが本来の語法とされているが(例:本を読んだり、音楽を聴いたりして)近年は、本来の用法が守られず後ろの「たり」を落として用いられる傾向がある。(例:本を読んだり音楽を聴いて)「〜たり〜たり」の語法が守られない背景には、前の「たり」との間にさまざまな節が入り長い文章になったとき、「〜たり〜たり」の語感が薄れる傾向があることや、類似事例の存在を暗示する「たり+する」の用法が「〜たり〜たり」に転化した結果、並立助詞としての機能と曖昧な例示のとして機能の使い分けが厳密に運用されなくなったことが考えられる。
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