WAKUWAKU JAPAN WAKUWAKU JAPANの概要

WAKUWAKU JAPAN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/29 22:54 UTC 版)

WAKUWAKU JAPAN株式会社
WAKUWAKU JAPAN Corporation
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本
107-0051
東京都港区赤坂一丁目7-1
赤坂榎坂ビル7F
設立 2015年5月1日
業種 情報・通信業
法人番号 4010401118139
代表者 代表取締役社長 川西将文
資本金 55億円
主要株主 スカパーJSAT 60%
海外需要開拓支援機構 40%
外部リンク https://www.wakuwakujapan.com/ja/
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概要

日本の番組コンテンツを現地語で放送するチャンネルで、放送開始した2014年から放送終了した2022年までに世界でのべ10か国/地域で放送された。

現地在留の日本人向けのチャンネルではなく、現地の人に向けた編成を組んでいることが特長であった。開局前に事前に興味のあるコンテンツについてのアンケートを取って、「ドラマ」「アニメ」「紀行番組」などを充実させていた。番組は現地制作のオリジナル番組のほか、スカパー!を含めた各放送局が制作した番組を提供していた。

このチャンネルは、「インバウンド訪日客獲得」「農林水産物の輸出促進」などと言った日本の国策「クールジャパン」と合致していたことから、2015年に官民ファンドの株式会社海外需要開拓支援機構(通称:クールジャパン機構)より44億円の出資を受けた。

スカパーJSATとしては、アジア各国に合計約2,000万世帯、7,000万人が視聴可能な市場があると見込んでいたが、トータルで数十億円の損失を出し、2022年に放送・配信が終了した。

沿革

2014年1月30日、開局にあたって発表会が行われた。2014年当時の東南アジアでは外国語番組のチャンネルコンテンツを増やしてきているが、日本の番組はアジアのマーケットでは存在感が薄く、成長著しい市場において、日本の優れたコンテンツを提供できるようなスキームを作らなくてはいけないとの思いがあったこと、また、日本の伝統文化を広く伝えつつ、日系企業のアジア進出のきっかけになるようにとの思いもあったことをスカパーJSATは表明した[1]

2014年2月22日、スカパーJSAT株式会社がインドネシアで開局した。2020年までに32カ国までサービスエリアを拡大することを目指していた。

2015年5月、官民ファンドの株式会社海外需要開拓支援機構(通称:クールジャパン機構)により「プラットフォーム整備型事業」と位置付けられ、クールジャパン機構はスカパーJSATとの共同で110億円を出資することを決定した(うちクールジャパン機構が44億円を出資)[2]。2015年7月1日、WAKUWAKU JAPAN株式会社が設立され、スカパーJSATは本チャンネルの事業を新設したWAKUWAKU JAPAN株式会社へ譲渡した。

2019年当時、日本へ旅行に来るインドネシア人には人気があり、訪日インドネシア人の大半がWAKUWAKU JAPANを視聴していたが、台湾などその他の地域ではあまり視聴者はいなかった[3]。2017年には2017年WAKUWAKU JAPAN広報大使のピコ太郎がシンガポールとインドネシアでイベントを行うなど、積極的なプロモーションを実施したが、WAKUWAKU JAPAN株式会社は2018年度に10億800万円の損失、2019年度に6億1300万円の損失となり、黒字化はできなかった[4]。そのため早期黒字化を目指し、2020年3月1日付でスカパーJSAT株式会社に吸収合併された[5]

しかし収益を上げることはできず、「WAKUWAKU JAPAN」は2022年3月末で放送を終了した[6]

放送エリア




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