蒼いバラ 背景

蒼いバラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/09 09:59 UTC 版)

背景

安全地帯は8枚目のアルバム『安全地帯VIII〜太陽』(1991年)リリース後、デビュー10周年記念のコンサートツアー「10th Anniversary Acoustic Special Night」を1992年に行ったが、その後玉置とメンバーの志向の違いから溝が生まれ、シングル「ひとりぼっちのエール」(1993年)をリリース後の1994年武沢豊が脱退を表明しバンドは活動休止する事となった[2]。玉置はその後ソロ活動に転向したが、8枚目のアルバム『ニセモノ』(2000年)を受けたコンサートツアーに武沢が参加する事となり、アルバム『スペード』(2001年)を受けたコンサートツアー終了後、安全地帯は復活に向けた準備を進める事となった[3]2002年7月9日には乃木坂にあるソニー・スタジオにてメンバー全員が揃った形で安全地帯復活の記者会見が行われ、7月10日にシングル「出逢い」、8月7日にアルバム『安全地帯IX』をリリースして復活を遂げる事となった[4]。しかしこの復活によって「自分の中でなにかが終わった」と感じた玉置は、一方的に安全地帯の活動休止宣言を行う事となった[5]

再びソロ活動を始めた玉置であったが、12枚目のアルバム『惑星』(2007年)のリリースと前後して、1985年に不倫関係にあるとして報道された女優の石原真理子が著書『ふぞろいな秘密』(2006年)を出版し、石原自らが監督を務める形で映画化もされた[6]。同書には玉置との関係を記述した箇所もあり、マスコミや石原自身も玉置へのコメントを求めたが玉置の所属事務所はコメントを差し控える処置を取る事となった[7]。その後玉置は『惑星』を受けてのコンサートツアー終了後に当時妻であり事務所の代表であった安藤さと子との離婚を発表[8]。さらに、2008年に入り急性膵炎による体調不良のために全ての音楽活動を停止する事となった[9]

2009年には石原が玉置と直接連絡を取った際に意気投合し、婚姻届を提出したものの石原が重婚となったために受理されず、また新婚旅行の最中に関係が悪化したことから両者の関係は破局したとの報道がなされた[10][11]。新婚旅行の最中に渡米していた玉置はうつ病アルコール依存症による自堕落な生活を送っていたが、6月25日に同年齢であったマイケル・ジャクソンの死去を伝えるニュースを見た事により、「再び歌わなければならない」との思いを強くした[12]。これまでにファンクラブも含めて全ての活動を休止していた玉置であったが、9月からスタジオでの合宿生活を開始する[13]


  1. ^ 蒼いバラ/ワインレッドの心(2010ヴァージョン)(限定盤)|安全地帯”. オリコンニュース. オリコン. 2022年2月17日閲覧。
  2. ^ 志田歩 2006, p. 181- 「第12章 21世紀の安全地帯」より
  3. ^ 志田歩 2006, p. 184- 「第12章 21世紀の安全地帯」より
  4. ^ 志田歩 2006, p. 187- 「第12章 21世紀の安全地帯」より
  5. ^ 志田歩 2006, pp. 192–193- 「第12章 21世紀の安全地帯」より
  6. ^ 福住佐知子 (2007年6月11日). “『ふぞろいな秘密』石原真理子監督 単独インタビュー”. シネマトゥデイ. シネマトゥデイ. 2020年5月2日閲覧。
  7. ^ 石原真理子“暴露本”、玉置浩二は「知らない…」”. オリコンニュース. オリコン (2006年12月6日). 2020年5月2日閲覧。
  8. ^ 玉置浩二が歌手安藤さと子と離婚”. Nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2007年12月2日). 2020年1月2日閲覧。
  9. ^ 玉置浩二さんが「大腸憩室炎」で緊急入院~男性は40歳以降で注意したい“お腹の病気””. ヘルスプレス. ヘルスプレス. p. 2 (2016年5月10日). 2020年5月2日閲覧。
  10. ^ 玉置浩二と石原真理が6カ月で破局”. Nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2009年9月4日). 2020年5月3日閲覧。
  11. ^ 石原真理「破局の真相」語る 「韓国で置き去りにされて・・・」”. J-CASTニュース. ジェイ・キャスト (2010年6月22日). 2020年5月3日閲覧。
  12. ^ 今、ASKAを救えるのは玉置浩二しかいない?”. AERA dot.. 朝日新聞出版 (2014年5月19日). 2020年5月3日閲覧。
  13. ^ 志田歩 2010, Kindle版、位置No. 84/3537- 「2010年版のためのまえがき」より
  14. ^ a b 志田歩 2010, Kindle版、位置No. 83/3537- 「2010年版のためのまえがき」より
  15. ^ 安全地帯 / 蒼いバラ / ワインレッドの心(2010ヴァージョン)”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2023年4月8日閲覧。
  16. ^ a b 『ALL TIME BEST』収録楽曲解説”. ユニバーサルミュージックジャパン公式サイト. ユニバーサルミュージック. 2023年4月8日閲覧。
  17. ^ a b 安全地帯、発売記念イベントにテツandトモ登場”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2010年3月3日). 2022年2月17日閲覧。
  18. ^ a b 安全地帯シングル発売記念イベントにテツandトモが登場!”. CDジャーナル. 音楽出版社 (2010年3月4日). 2023年4月8日閲覧。
  19. ^ a b テツandトモ「“安全地帯”のイベントなのになんでだろ~♪」”. オリコンニュース. オリコン (2010年3月4日). 2023年4月8日閲覧。
  20. ^ 安全地帯、21年半ぶりTOP10入り”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2010年3月9日). 2023年4月8日閲覧。
  21. ^ 7年ぶり活動再開の安全地帯、21年半ぶりのTOP10入りでラッツ&スター以来の歴代記録”. オリコンニュース. オリコン (2010年3月9日). 2023年4月8日閲覧。
  22. ^ 安全地帯のシングル売上TOP20作品”. オリコンニュース. オリコン. 2023年4月8日閲覧。





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