菩提心 発菩提心と発心

菩提心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 03:55 UTC 版)

発菩提心と発心

菩提心を起こすことを発菩提心(ほつぼだいしん)という[7]。悟りを求めようと決心することであり、発心のことである[7][注釈 2]

菩提心のメタファー

菩薩の菩提心は、インド原産のクワ科イチジク属の植物ベンガルボダイジュ(banyan)に喩えられる[9][4]。広大に広がる姿が〈あまねくいっさいを覆う〉菩薩の菩提心の喩えとされ、一方では「形も定まらず、始まりも終りもない」輪廻象徴ともされる[4][注釈 3]

なお、菩提の象徴はインドボダイジュ(bodhi tree, bo tree)であり、釈迦入滅の象徴は沙羅双樹である[要出典]

脚注

注釈

関連項目


  1. ^ 阿耨多羅三藐三菩提心に相当するサンスクリット単語は無いとする説もあり、それによれば、菩提心は「阿耨多羅三藐三菩提心へ向けて心を発す」という形で用いられるのが普通だとされる[2]
  2. ^ 発菩提心の短略とされることのある「発心」の原語は、もっぱら菩提(bodhi)を含まない cittôtpāda などである[8][要検証]
  3. ^ ベンガルボダイジュのサンスクリット名はニヤグローダ(nyagrodha)で、下に向かって生長する/長さ1(6feet)などの意味がある[10][11]
  1. ^ a b c 中村元 『広説佛教語大辞典』下巻 東京書籍、2001年6月、1528頁。
  2. ^ a b c d e 中村元ほか(編) 『岩波仏教辞典』(第二版)岩波書店、2002年10月、924頁。 
  3. ^ 斎藤保孝(著) 『チベット密教 修行の設計図』(第二刷)春秋社、2012年2月10日、116頁。 
  4. ^ a b c d 菩提心とは - マイペディア/コトバンク
  5. ^ 菩提心相 《貳》文殊師利問菩提經。
  6. ^ 酒井紫朗、「菩提心觀釋と菩提心離相論について」 『密教文化』 1948年 1948巻 4号 p.13-26, doi:10.11168/jeb1947.1948.4_13, 密教研究会。
  7. ^ a b 発菩提心(ほつぼだいしん)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年7月23日閲覧。
  8. ^ 『仏教漢梵大辞典』 平川彰編纂 (霊友会) 「発心」。
  9. ^ バニヤン(バニヤン)とは - コトバンク / 世界大百科事典 第2版”. 朝日新聞社. 2017年7月1日閲覧。
  10. ^ 菩提心とは - マイペディア/コトバンク
  11. ^ न्यग्रोध (nyagrodha) - Spoken Sanskrit Dictionary.


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