肴肉 肴肉の概要

肴肉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:29 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
肴肉
各種表記
繁体字 餚肉
簡体字 肴肉
拼音 yáoròu
発音: ヤオロウ
上海語発音: 硝肉 ショーニョッ
テンプレートを表示

別名

修飾語をつけた水晶肴肉鎮江肴肉などの他、凍蹄肴蹄とも呼ばれる。

伝説

伝説では300年以上昔、鎮江の酒海通りである夫婦が酒屋を営んでいた。ある日、夫が4匹の豚の蹄肉を買って帰ってきた。後日食べようと思ったが、腐ってはいけないので、塩漬けにすることにした。しかし夫の妻は、父親のために買っておいた爆竹を作るための硝石を塩と間違えて使ってしまった。気づいたのは二日後の爆竹を作る時だった。あわててかめのフタをあけてみたが、肉は腐るどころか、つやつやとした赤色の肉になり、皮も白色に変わっていた。

硝石の臭いを消すため、夫は何度も水に漬けたり洗ったりした。さらに熱湯につけて洗った。その後鍋に入れ、ネギ生姜胡椒シナモンウイキョウ、水を加えて煮た。もともと高温で煮て毒素を消そうとしたのだが、1時間あまり経った後、意外にもいい香りが漂ってきた。そこにたまたま八仙の一人張果老が通りかかった。張果老はいい香りに気づき足を止めた。そこで張果老は白髪の老人に変わると、この酒屋の門を叩いた。酒屋の門が開くと町中にいい香りが漂い、多くの人が集まってきた。店主の妻は蹄肉を鍋から取り出しながら、この肉は硝石が入っているから食べられないと本当のことをみんなに話した。しかし白髪の老人は4匹の豚の足を全部買ってしまった。さらに店の中で食べ始めた。肉はあまりにもおいしく、老人は3匹半分の肉を平らげてしまった。みんながこの老人が八仙の一人だと気づいたのは、老人が去ってからである。店主と周りにいた人たちは残った肉を食べてみた。あまりにもおいしかったので、この後この店はこの製法を使って「硝肉」という料理を作り、これが有名になった。店主は「硝肉」はあまりいい名前ではないと思い、その後「肴肉」という名前をつけた。そこから「硝肉」は「肴肉」として広まることとなった。

食べ方

厚さ1cm弱の薄切りにして、同じく鎮江特産の黒酢である鎮江香醋を付けて食べることが多い。心臓病の患者は、添加剤の硝酸カリウムの摂取には注意する必要がある。

有名店

  • 宴春酒楼 - 鎮江市にある料理店で、老舗の称号「中華老字号」を受けており、水晶肴蹄の味が良いとされる。真空パックの水晶肴蹄の販売もしている。



「肴肉」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「肴肉」の関連用語

肴肉のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



肴肉のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの肴肉 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS