格子欠陥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 08:33 UTC 版)
観測法
格子欠陥を直接観測する方法としては以下がある。
- 走査プローブ顕微鏡
- 鋭利に尖ったプローブを用いて、原子レベルで結晶表面の格子欠陥を直接観察し、構造、電子状態、反応機構などを解析できる。また、格子欠陥のマニピュレーションなども可能である。
- X線回折
- 電子顕微鏡と同じく回折コントラストとして観測される。厚い試料で用いられ、欠陥密度の小さい場合に有効である。
- 光散乱
- 欠陥近傍での光の屈折率の変化による光散乱を観察する。
- 電子スピン共鳴
- 欠陥の不対電子による磁気共鳴の吸収を観察する。
- カソードルミネッセンス、フォトルミネッセンス
- 電流や光を欠陥に与えることで生じる発光を観察する。
研究会
格子欠陥研究を議論する研究会として、日本物理学会領域10格子欠陥・ナノ構造分科が主催する格子欠陥フォーラムが毎年行われている。
参考文献
- 駒井謙治郎編 『機械材料学』(9版) 日本材料学会、1999年。
関連項目
格子欠陥と同じ種類の言葉
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