杉内雅男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 02:10 UTC 版)
最年長棋士として
- 2009年に関西棋院所属の窪内秀知が引退してから、日本における現役最年長棋士であった。杉内の死去により、夫人の杉内寿子(1927年生まれ)が日本における現役最年長棋士となった[2]。寿子も長命で、夫の持っていた最年長現役棋士記録を2024年に更新している。
- 日本での最年長公式戦勝利記録(96歳10か月)を保持する(2017年8月24日、対・古庄勝子戦)[2]。
- 日本での実際に行われた最大年齢差対局記録(79歳4か月差)を保持する(2016年3月10日、対・大西竜平(当時15歳)戦)[8][2]。
- プロ棋士の名に恥じない棋力を生涯にわたって維持し、90歳を超えてからも、毎年5勝から8勝の勝ち星(打ち分けに近い成績[7])を挙げ続けた[2]。死去した2017年にも2勝していた[7]。
- 健康面でも衰えを見せず、同じく90歳を超えてからも、日本棋院本院の6階にある対局室に、1階から階段で昇る体力を維持していた(2014年2月、杉内が93歳時の報道による)[9]。
- 1800年代生まれの棋士(瀬越憲作など)、1900年代生まれの棋士(多数)、そして2000年代生まれの棋士(大西竜平)との対戦経験を持つ(将棋棋士では加藤一二三が同様の経験を持つ)。
著作
- 『秀和 (日本囲碁大系14巻)』筑摩書房 1975年(主著者小堀啓爾、解説杉内)
- 『杉内雅男 (現代囲碁大系24巻)』講談社 1981年
- 『あなたならどう打つ(ゴ・スーパーブックス45)』日本棋院 1975年
- ^ “訃報杉内雅男さん97歳=現役最高齢棋士「囲碁の神様」”. 毎日新聞. (2017年11月22日) 2020年2月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g “囲碁の史上最高齢棋士、杉内雅男九段が死去 97歳”. 朝日新聞. (2017年11月22日). オリジナルの2017年11月23日時点におけるアーカイブ。 2017年11月22日閲覧。
- ^ “囲碁の杉内雅男九段が死去 97歳、現役最高齢棋士”. 福井新聞 (2017年11月22日). 2017年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月23日閲覧。
- ^ 囲碁史探偵が行く ―昔と今 碁打ちの物語 福井正昭著 日本棋院
- ^ 秀格烏鷺うろばなし 高川秀格著 日本棋院
- ^ “囲碁の杉内雅男九段が死去 97歳、現役最高齢棋士”. 西日本新聞ニュース (2020年11月22日). 2020年12月23日閲覧。
- ^ a b c “訃報 杉内雅男さん97歳=現役最高齢棋士「囲碁の神様」”. 毎日新聞 (2017年11月22日). 2017年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月23日閲覧。
- ^ “80歳差対決は大西竜平初段(15歳)が杉内雅男九段(95歳)を破る!”. 日本棋院 (2016年3月10日). 2017年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月23日閲覧。
- ^ “93歳杉内雅男先生は頭脳明晰バリバリ現役”. 日刊スポーツ (2014年4月5日). 2017年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月23日閲覧。
固有名詞の分類
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