本文批評 現代語文献における作業

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本文批評

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/31 04:30 UTC 版)

現代語文献における作業

現代語文献でも語彙調査における語形決定、同語異語判別あるいは文芸作品全集での本文校定などは本文批判とされている[1]。ただし、現代語文献の場合、古代語文献とは異なり、一般に異文が存在せず、異文が存在したとしてもそれぞれ価値をもつ決定本文でありうることから異なる特徴をもつ[1]。そのため古代語文献の本文批判と現代語文献の本文批判が同一か議論があり、現代語に関する文献学を確立すべきという主張もある[1]。文芸作品では初出の雑誌や新聞と単行本、のちにまとめられた全集などの間に違いがある場合があり、どれを決定本文とするかは観点により異なる[1]

脚注

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参考文献


注釈

  1. ^ ここの「文書」の意味の中には、言うまでもなく文学作品なども含まれる。また、当然ながら「写本」の中には、印刷の元になった手書き原稿類も含まれる。

出典

  1. ^ a b c d e 石井久雄. “本文批判”. 国立国語研究所報告94 研究報告集9(1988). 2022年9月10日閲覧。
  2. ^ 関根清三. “本文批評の位置付けと二つの解釈学”. 論集 本文批評と解釈(「古典学の再構築」研究成果報告集Ⅲ). 2022年9月10日閲覧。
  3. ^ 富井悠夫「聖書批評学」『新キリスト教辞典』いのちのことば社、1991年
  4. ^ 日本プロテスタント聖書信仰同盟『現代と聖書信仰』pp.72-73
  5. ^ ケアンズ『基督教全史』聖書図書刊行会
  6. ^ 尾山令仁『聖書の権威』日本プロテスタント聖書信仰同盟、(再版羊群社)p. 65
  7. ^ 田川 1997, p. 394
  8. ^ a b 大木康. “中国における本文批評と解釈の特色”. 論集 本文批評と解釈(「古典学の再構築」研究成果報告集Ⅲ). 2022年9月10日閲覧。
  9. ^ a b c d e f 桂紹隆、後藤敏文、吉水清孝. “インドにおける本文批評と解釈の特色”. 論集 本文批評と解釈(「古典学の再構築」研究成果報告集Ⅲ). 2022年9月10日閲覧。


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