日本のゲイ文化 テレビとゲイ文化、そしてオネエ・タレント

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日本のゲイ文化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 06:06 UTC 版)

テレビとゲイ文化、そしてオネエ・タレント

日本では1950年代に美輪明宏がスターになっており、その後も1960年代末にデビューしたカルーセル麻紀ピーターが続いた。吉野のママこと吉野寿雄も、高倉健が主演した網走番外地 (東映)シリーズに度々脇役出演していた。1970年代末にはお茶の間の情報番組におすぎとピーコが登場し、1980年代には日出郎、朝川ひかる等のニューハーフタレントブームの台頭、1990年代初頭には美川憲一が再ブレイクした。

その後、2000年代のKABA.ちゃんや2010年代以降のマツコ・デラックスミッツ・マングローブなど、テレビタレントとしてバラエティ番組などにおいて自らを「女装家」と称し、自身の性的指向が男性であることを公言する芸能人も数多く登場してきた。

彼らは音楽演劇などの芸能ファッション化粧品の分野など多方面で活躍している。ゲイの社会的認知を向上させたという功績がある一方、いわゆる「オネエキャラ」の人間がゲイを代表するかのようなイメージに抵抗感を示すゲイも多い。

1980年代頃まではマスメディアに登場するのは女装系のゲイが殆どで、女装しないゲイはおすぎピーコくらいしかいなかった。兄弟関係にある彼らは非女装ゲイの中でもいわゆる「特にオネエ度が高いゲイ」であり、女装をせず、しかも男性としてのアイデンティティを持ちながら同性である男性を愛する非オネエのゲイは日本社会で可視化されていなかった[18]。それが、1990年代頃からテレビドラマ「同窓会」を始め、メディアでゲイブームが起きて、2019年放送のテレビドラマ「きのう何食べた?」(よしながふみ原作同名漫画の実写作品)など、ゲイの中でもマジョリティーである男性的なゲイも少しずつではあるが取り上げられるようになってきている。


注釈

  1. ^ 実際はオネエ言葉を使用しないゲイの方が多い。
  2. ^ 但し日本でのドラァグクイーン文化は自体はミス・ユニバースコンテストから始まった(Badi1998年5月号「同じゲイなら踊らにゃソンソン」より。

出典

  1. ^ a b 2014年1月20日gladxx「【訃報】DJの中村直さんが急逝」。
  2. ^ JET SET, Column 中村直 Dance It's My Life Vol.8(2010-10-23)
  3. ^ 2011年12月24日放送アド街「新宿2丁目 Xmas SPECIAL」
  4. ^ 月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室祭,ネット版伊藤文学のひとりごと「祭の幕は上がった」
  5. ^ 2014年1月20日gladxx「追悼 伝説のDJ・中村直さんが急逝」
  6. ^ a b 「以上の出典は「オトコノコのためのボーイフレンド:ゲイ・ハンドブック」P81ゲイシーン(3)「クルージングゾーン(1)スナック、ディスコ」(1986年発行少年社・発売雪淫社)」
  7. ^ 「オトコノコノためのボーイフレンド」(1986年発行少年社・発売雪淫社)P163「ゲイニューウェーブ・関西ゲイ情報」
  8. ^ a b c バディ1997年4月号P387「WALKIN BADI 26 名古屋 PART2」
  9. ^ 別冊宝島124「SEXというお仕事〜ボクが売春夫になった理由〜」P132-133
  10. ^ a b c d e f g h i Badi1998年5月号P52「同じゲイなら踊らにゃソンソン」
  11. ^ Badi1997年4月号「DANCE IN HEAVEN」
  12. ^ a b Badi1997~99年各号の広告欄に東京と大阪のほか、札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、博多などでのゲイナイトの広告あり。
  13. ^ シャングリラ オフィシャルサイトより。
  14. ^ 竜超「薔薇の木にどんな花咲く?第4回」。
  15. ^ gladxx「ゲイ用語の基礎知識 ハウス」
  16. ^ Badi1997年4月号P20「ノンケの1996年は、ゲイの1993年」より。
  17. ^ 「異才の人 木下恵介―弱い男たちの美しさを中心に」(1999年、パンドラ出版)
  18. ^ コイトゥス再考#20「伏見憲明・越えがたきジェンダーという背理」。[要ページ番号]





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