方格設計 初期のアメリカ

方格設計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/05 04:58 UTC 版)

初期のアメリカ

アメリカで代表的な方格設計の比較例

ボストンなどアメリカ最古級の都市ではその多くが方格設計を採用していない[2]。しかし、独立戦争以前の時代に造られた一部の都市にはそのような配置が見られることがある。アメリカ最古の植民地であるニューヘイブン植民地は1638年の設立時に9つの小規模な方格になるように4×4の街路が設計されている。より大規模なものとして、フィラデルフィアでは1682年に直線的な方格状の街路が計画されており、これが北米初の本格的な方格設計の一つである[3][4]。街の創設者であるウィリアム・ペンの要請に基づき、測量士トーマス・ホルム英語版は、西のスクールキル川から東のデラウェア川にかけて直角に交差する広幅員の道路体系と正方形の公園用地5つを設計した。ペンは当時ヨーロッパの各都市で問題になっていた過密や火災、伝染病といった都市問題対策に有効であるとして、この区画整然とした都市計画を推奨している。ホルムは方格設計の理想形としてこの草案を作成しているが[5]、後に市によって大きな街区の中に路地が引かれている。そして、歴史上最も著名な方格設計の一つはニューヨーク市が実施した1811年委員会計画である。ハウストン通り以北におけるマンハッタンのほぼ全域を開発するこの計画は[6]、先見性を伴った計画としてニューヨーク州議会が提案している。

関連項目

参考文献

脚注


  1. ^ http://www.visitislamabad.net/islamabad/files/map-home.asp
  2. ^ Back Bay, Dorchester Heights, and South Boston all have grid layouts.
  3. ^ Jackson, Kenneth T. (1985), Crabgrass Frontier: The Suburbanization of the United States, New York: Oxford University Press, ISBN 0-19-504983-7
  4. ^ ExplorePaHistory.com
  5. ^ アーカイブされたコピー”. 2007年4月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2007年4月8日閲覧。 Swarthmore College
  6. ^ Twelve Historical New York City Street and Transit Maps from 1860 to 1967 - John Landers – I SBN 1-882608-16X


「方格設計」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「方格設計」の関連用語

方格設計のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



方格設計のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの方格設計 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS