吹田新選会 吹田新選会の概要

吹田新選会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/15 10:06 UTC 版)

日本政党
吹田新選会
Suita-Shinsenkai
代表 後藤恭平
成立年月日 2007年
本部所在地
〒565-0851
大阪府吹田市千里山西1-37-40
吹田市議会
3 / 36   (8%)
政治的思想・立場 地方分権
教育制度改革
機関紙 吹田新選会通信
政党交付金
0 円
公式サイト 吹田新選会
テンプレートを表示

歴史

2007年吹田市議会選挙で初当選した神谷宗幣が、市議会で一人会派を立ち上げたのが始まり。2008年7月、同じく当選一回の石川勝が会に参加したため、吹田市議会内の交渉会派に昇格した[2]

2009年2月、神谷が教育分野への提言団体である「大阪教育維新を市町村からはじめる会」を設立した。この会には橋下徹大阪府知事や府下約20名の若手市議会議員が参加、賛同している[3]。これを契機に、神谷は橋下に対して市町村への教員人事権の移譲を進言するなど交流が生まれ、後に大阪維新の会となるグループに参加を誘われたが大阪都構想を前面に押し出すのみで意見が合わず、参加を見送っている[4]

2010年6月「龍馬プロジェクト全国会」が設立され神谷が代表に就任する。龍馬プロジェクトとは地方から日本を変えるために、全国の若手政治家らが組織した超党派の政治団体である[5]。また、同年11月12日には地域政党として「龍馬プロジェクト×(かける)吹田新選会」を設立したと発表した[6]2011年4月24日投開票の吹田市議会選挙では神谷宗幣、後藤恭平、足立将一の3人を擁立し全員が当選した[7][8]。一方、同日投開票の吹田市長選挙に出馬した石川で落選している[7][9]

2011年6月、神谷が吹田市議会副議長に就任した[10]2012年5月、前回の選挙で無所属で当選していた[7]山口克也が合流し所属議員が4名となった。同年11月30日、神谷宗幣が任期途中で第46回衆議院議員総選挙出馬を理由に辞職したため所属議員が3名となる。

2015年1月28日、山口克也が離脱。所属議員が2名となる[11]。2015年4月26日実施の第18回統一地方選挙では、後藤恭平、足立将一、石川勝の3人を擁立し、全員が当選した[12]2017年8月27日、全国の7つの地域政党が加入している地域政党サミットに加入する[13]

2019年4月21日実施の第19回統一地方選挙では、有澤由真を新たに加え後藤恭平、石川勝の3人が擁立されて全員が当選した。

2019年7月、市議会3会派の政務活動費使用をめぐり市民から住民監査請求され、3会派のうち吹田新選会が平成29年度の広報紙の印刷費やホームページの経費において約111万円の不適切な支出があったと市監査委員会から認定され、返還を求めるよう市長へ勧告が行われた[14]。返還勧告の原因として、市政との関係性の乏しい自己啓発講座の受講費用や会派ホームページで寄付金募集のリンクバザーを掲示していたことが政務活動費の不適切支出と判断されたことによる[15]。その後、7月31日に約111万円が自主返納されたことが、8月8日に市監査委員会事務局より公表された[16]

2023年1月、地域政党として吹田党を設立したことを発表。これにより、吹田新選会は解散した[17]

基本政策

  • 教育のレベルアップ、子育て支援の充実、産業育成・雇用創出、行政財務改革、生活の質の向上を主な政策目標として掲げている[18]

注釈

  1. ^ 公職選挙法政党助成法における政党要件(1.国会議員5名以上、2.直近の国政選挙で有効得票の2%以上を得た。この2点のいずれかを満たす必要あり)を満たしていないため、法制度上の政党には該当せず政治団体の扱いとなっている。

出典

  1. ^ 会派別議員名簿 - 吹田市議会 2019年8月14日 閲覧
  2. ^ 吹田新選会について2011年8月6日閲覧
  3. ^ 大阪教育維新を市町村からはじめる会 2009年04月12日神谷ソウヘイ活動ブログ2011年8月6日閲覧
  4. ^ 「(攻防・大阪都 橋下流の行方:下)地域政党、震源地の対決 【大阪】」朝日新聞 社会2頁(2011年2月5日・朝刊)
  5. ^ 竜馬プロジェクト 活動趣旨
  6. ^ 「吹田の2市議、地域政党設立 /大阪府」朝日新聞 地方1頁(2010年11月13日・朝刊)
  7. ^ a b c “平成23年 4月24日執行吹田市議会議員・吹田市長選挙” (プレスリリース), 吹田市選挙管理委員会事務局, (2011年4月24日), http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-gyousei/senkyojimu/_44045/_44058.html 2013年9月22日閲覧。 
  8. ^ 吹田市議会議員選挙 ザ・選挙2011年8月6日閲覧
  9. ^ 吹田市長選挙 ザ・選挙 2011年8月6日閲覧
  10. ^ 副議長人事 2011-06-09 神谷宗幣オフィシャルブログ(アメーバブログ)2011年8月6日閲覧
  11. ^ 吹田新選会 異動届|アタック25~足立ノブログ~” (2015年1月30日). 2015年4月13日閲覧。
  12. ^ 吹田市|平成27年4月26日 吹田市議会議員選挙・吹田市長選挙 選挙結果”. 2015年6月16日閲覧。
  13. ^ 神戸志民党 ‐ Facebook2017年11月30日 閲覧
  14. ^ 吹田市監査委、政活費の不適切支出認める - 産経ニュース 2019年8月14日 閲覧
  15. ^ 吹田市職員措置請求に係る監査結果の公表について(吹田市監査委員告示第4号)(PDF)[リンク切れ]
  16. ^ 不適切支出の政活費111万円 大阪・吹田市議会会派が全額返納 - 産経ニュース 2019年10月15日 閲覧
  17. ^ 1月4日 始動🍀地域政党 吹田党を設立し所属議員揃って本年度の活動を始めました。2011年8月6日閲覧
  18. ^ 吹田新撰会の政策と吹田への思い2011年8月6日閲覧


「吹田新選会」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「吹田新選会」の関連用語

吹田新選会のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



吹田新選会のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの吹田新選会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS