台湾 文化

台湾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/04 08:35 UTC 版)

台湾
LocationTaiwan.svg
地理
場所 太平洋
座標 北緯23度46分 東経121度0分 / 北緯23.767度 東経121.000度 / 23.767; 121.000
面積 36,193[1] km2 (13,974 sq mi)
面積順位 136位
最高標高 3,952 m (12,966 ft)
最高峰 玉山
首都 台北市
最大都市 新北市 (人口 3,967,571)
人口統計
人口 23,440,278 (2015現在)
人口密度 647 /km2 (1,676 /sq mi)
民族 86% 本省人(73% 河洛、12% 客家)、13% 外省人、2.3% 台湾原住民
台湾
繁体字 臺灣 / 台灣
ポルトガル語: (Ilha) Formosa
繁体字 福爾摩沙
英文表記 beautiful island
玉山
台湾
人口 - 経済
教育 - 交通
言語 - 軍事
政治
文化
遺跡 - 映画
芸術 - 文学
演劇 - 舞踊
宗教 - 民俗
地理
温泉 - 国立公園
歴史
先史時代
オランダ統治時代
鄭氏政権
清朝統治時代
台湾民主国
日本統治時代
中華民国統治時代
カテゴリ
政府機構 - 社会 - 文化
生物 - 博物館 - 台湾人
スポーツ - 原住民 - 古跡
行政区分 - メディア - 交通
食文化 - 教育 - 経済
組織 - 言語 - 地理
歴史 - 画像 - 政治

台湾(たいわん、: 臺灣 / 台灣: Tâi-oân)は、東アジアに位置する台湾本島と付属島嶼。中華民国の通称でもあり、その実効支配地域は中国大陸沿岸などの島を含む[注 1]。ここでは台湾本島および付属島嶼を説明し、その中の政治の詳細は中華民国に関するページに譲る。

概要

オランダ及びスペインの植民まで台湾には主に台湾原住民が居住していた。1662年、の支持者である鄭成功はオランダ人を追放し漢民族東寧王国を設立。は同国を破り台湾を併合。台湾の居住者の大多数は、移民と同化政策によって漢民族となった。ただし最近のDNA調査によれば、8割が南方アジア系である。

1895年、台湾は下関条約により日本になる。1945年、日本は第二次世界大戦に敗戦し中華民国が統治開始。国共内戦に敗戦した中国国民党勢力が1949年前後に台湾に移民。1971年、中華民国は国際連合の議席を失った。

台湾は先進国WTO及びAPEC加盟地域である。世界第21位の経済規模を有し[2][3]ハイテク産業が重要な役割を担っている。台湾は言論の自由、医療[4]、公教育、経済的自由、人間開発の観点から上位に順位付けされている[5]

名称の由来

原住民言語のTayouan(来訪者の意)やTai-Vaong(海に近い土地の意)、Tai-oan(牛皮の土地)などに由来する。中国の文献で台湾という単語が現れたのは清朝以降である[注 2]

台湾島はFormosa(美麗(之)島、福爾摩沙)とも呼ばれた。美しいという意味のポルトガル語に由来する。日本は江戸期に高山国(こうざんこく)や高砂国(たかさごこく)と呼んだ。打狗山(現・高雄)がなまったものと思われる。

歴史

地理

台湾東部の大部分は山地であり、西部は緩やかに傾斜した平野である。澎湖県は本島西方に位置する。

台湾の面積九州と同程度。フィリピン海プレートユーラシアプレートが交差するため、地震が多く温泉も豊富にある。台湾本島と与那国島との距離は110kmほど。台湾本島は南北が最長約394km、東西が最長144km。5つの山脈が縦走しており、耕作可能地は島の約30%。最高峰の山は玉山(旧日本名:新高山)で海抜3,952mと、富士山より高い。雪山など標高3,000mを超える山が多数ある。

台湾本島の中央部(嘉義県付近)に北回帰線が位置する。北部は亜熱帯、南部は熱帯。台湾の夏は5月から9月まで。冬は12月から2月までで、1月の平均気温は14度。ただし山岳では積雪がある。年平均3 -4個の台風に襲われる。夏には猛烈な夕立が多い。

政治と行政区分

台湾住民は、中華民国が中華人民共和国に帰属することを望んでいない。これを台湾では「維持現狀」と呼ぶ。現任(2016年)総統の蔡英文もこれを明確に表明した[9]。その上に立って政治勢力は、未来の統治について中華人民共和国と歩み寄りたい泛藍連盟と、拒絶したい泛緑連盟(本土派、独立派)に分かれて競っている。

一方中華人民共和国は、中華民国(台湾)を中華人民共和国台湾省とみなし、それを否定する言動を台湾独立運動とみなしている。中華民国はかつて「国民(住民)は中国人」と喧伝したが、そうした考えを持つ人々は少数派になった。

自らを「台湾人」「中国人」「台湾人かつ中国人」と考える割合
調査 台湾人 中国人 台湾人かつ中国人
国立政治大学(1992年) 17.6% 25.5% 46.4%
国立政治大学(1996年) 24.1% 17.6% 49.3%
国立政治大学(2000年) 36.9% 12.5% 44.1%
国立政治大学(2008年) 48.4% 4% 43.1%
国立政治大学(2016年) 59.3% 3% 33.6%

日本と異なり県(縣)が市と同じ階層に位置する。市は人口の多さ順に直轄市と省轄市、県轄市に分かれている。かつてあった省は、1996年~1998年に事実上廃止された。人口が最も多い市は新北市(395万人)。新北市はドーナツ状で中心の台北市の人口は270万。南西部の高雄市は港湾都市で人口は277万人。

階層 行政区分 合計
1 直轄市 (6) 省 (2) (合理化) 22
2 (3) (13)
3 (170) 県轄市 (13) (39) (146) 368
4 7,835
5 147,877

経済

2004年の開業から2010年まで世界最高層のビルであった台北101

日本統治時代に台湾では農業や林業、それらに付随した製糖業や樟脳製造業が発展した。第二次世界大戦後しばらく中華民国政府は「反攻大陸」(武力による大陸部の奪還)を優先したが、蒋経国の代になって十大建設などの各種インフラ整備を始めた。

1980年代以降は海外企業を顧客とした電卓、パソコン、半導体、自転車の設計製造受託によって台湾経済は飛躍的に拡大した。台湾はNICsの一員とされ外貨準備高の世界上位となった。しかし2000年代に入ると、台湾企業は大量かつ安価な労働者を求めて中国大陸に進出。2002年の経済成長率は、中華民国の台湾移転後初めてマイナスとなった。2010年に台湾と中国大陸は両岸経済協力枠組協議 (ECFA)を締結した。

日本人に比して台湾人は起業志向が高い。それが経済に活力と柔軟性を与える反面、社会道徳がやや弱い。台湾人は華僑を介して東南アジアやアメリカで事業を展開しやすい。電子部材/装置や公共事業に関わる日本企業にとって台湾は、重要な輸出先の一つ。台北国際金融センター台湾高速鉄道(台湾新幹線)は日本企業が手掛けた。

通貨

台湾の通貨ニュー台湾ドル。台湾ドルや台湾元とも呼ぶ。

台湾に本拠地を置く大企業

台湾証券取引所における時価総額ランキング トップ20の企業は以下の通り[10]

順位 企業名 2016年11月時点の時価総額(億台湾ドル)
1 TSMC(台積電) 47,064
2 鴻海 13,690
3 Formosa Petrochemical(台塑化) 9,669
4 中華電信(中華電) 8,300
5 台湾化学繊維(台化) 5,574
6 国泰フィナンシャルホールディングス(國泰金) 5,496
7 台湾プラスチックグループ(台塑) 5,411
8 南亜 5,131
9 富邦フィナンシャルホールディングス(富邦金) 4,956
10 大立光電 (大立光) 4,554
11 台達電子工業(台達電) 4,078
12 中国鋼鉄 3,864
13 台湾大哥大 3,609
14 MediaTek (聯發科技) 3,402
15 中国信託金融ホールディングス (中国信託) 3,275
16 統一企業(統一) 3,119
17 メガ・フィナンシャル・ホールディングス(兆豐金融) 3,114
18 日月光半導体(日月光) 2,710
19 統一超商 2,495
20 遠伝電信(遠傳) 2,340

エレクトロニクス関連

  • 鴻海精密工業 (Foxconn) 100万人の従業員数を誇る。
  • ASUS(華碩)パソコン、周辺機器などの開発、販売。
  • エイサー(宏碁・Acer)パソコンメーカー。
  • BenQ(明基・ベンキュー)エイサーグループから独立。
  • AU Optronics(友達・AUO)液晶パネルメーカー。
  • Realtek(リアルテック)半導体メーカー。
  • クアンタ・コンピュータ(広達)ノートパソコンの製造台数が世界で最も多い。
  • HTC(宏達国際電子)スマートフォンメーカー。
  • デルタ電子(台達電子工業・Delta Electronics)世界最大の電源装置メーカー。
  • TSMC(台湾集成電路製造公司)世界最大のファウンドリ
  • D-Link(友訊)ルーターなどにおける世界的企業。

その他

交通

台湾は道路鉄道航路ともに発達しており、日帰りで台湾を一周することも可能である。

道路

高速道路は基隆と高雄を結ぶ中山高速公路と、基隆と屏東を結ぶフォルモサ高速公路を中心に整備され、更に主要国道・省道が台湾全土にネットワークを構成している。これらの道路網を利用し、多くのバス会社が高速バスを運行し都市間輸送を担っている。都市間交通は台北や高雄という大都市以外に、地方都市間を連絡する路線も整備されており、鉄道輸送が整備されていない地区の主要交通手段である。

バス輸送はかつては国営の「台湾汽車客運」(中国語の汽車は自動車の意味)が高速バス事業を担っていたが、2001年の民営化に伴い「国光汽車客運」に再編された。それと同時に高速バス事業の自由化が進み、複数事業者による競合の結果、二列シート・軽食・飲物のサービス付き・カーテン・トイレ完備などの豪華なバスが大都市間で24時間運行されるようになっている。このために、民営バス会社は台湾における旅客輸送の重要な地位を占めているが、台北や中などでの慢性的、連休期間中の渋滞などによる遅延が発生している。

都市部では市内バス路線が整備されている。以前は旧型車両が多用され、慢性的な市内渋滞や乗客の乗降がスムーズでないなどの理由で利用頻度は高くなかったが、近年は台北市を中心に新型車両への更新、バス専用レーンの設置などで輸送能力に大幅な改善が見られ利用者も増加傾向にある。

これら交通網が整備されているが、特に市内交通での交通網が未完成であり利便性に問題があるため、タクシーや自家用車の利用が多く、簡便に移動可能なスクーターの利用が多いのも台湾の特徴である。これら各種車両が入り乱れる市内地域では激しい渋滞と、運転マナーに起因する交通事故が多発している。

国際運転免許証に関しては、中華民国がジュネーブ条約に加盟していないため、外国人が台湾で運転する場合(台湾人が外国で運転する場合も)には現地での運転免許取得が必要であったが、日台間に関しては、2007年9月19日より日本と中華民国両政府の間で短期旅行者に限定して免許証の相互承認が認められるようになり、短期旅行者がレンタカーなどを運転できるようになり、2008年10月1日からは、現地の免許への切り替えも出来るようになった。ちなみに、日本以外の多くの国では、二国間の取り決めにより、早くから国際運転免許証の相互承認や、現地免許への切り替えが行われていた。

2011年8月1日から小型車(車両総重量が3,500kg以下で乗車定員が9人以下の乗用車)において、運転席、助手席だけでなく後部座席もシートベルト着用が義務付けられた。違反すれば罰金を科せられる。タクシーにおいても例外ではなくなった。

鉄道

台北・高雄間をちょうど90分間で結び、300 km/hを上回る速度で走行する台湾高速鉄道

台湾の鉄道は、国営の台湾鉄路管理局(略称は台鉄)の路線が台湾を一周しており、自強号(日本の特急に相当)、莒光号(日本の急行に相当)、復興号(日本の準急に相当)、普快車(日本の普通列車に相当)が各都市を繋いでいる。また、日本の中距離電車に相当する区間車、区間快車があり、それぞれ日本での普通列車や快速列車に相当する。一部の自強号と莒光号、復興号、普快車は機関車(電気・ディーゼル)が客車を牽引する編成であるが、それ以外は電車気動車での運行である。これとは別に通勤電車と呼ばれる電車が大都市近郊を走っていたが、区間車へ発展的解消を遂げた。なお、台湾では列車のことを「汽車」ではなく「火車」と呼ぶ。

市内や近接地区を結ぶ鉄道交通ネットワークとしては日本の地下鉄新交通システムに相当する捷運 (MRT) が運行されている。1996年台北市政府による最初の捷運として台北文山線が、翌年には淡水線の一部区間が開業した。2008年3月には高雄市において高雄捷運が開業し、他の都市でも捷運路線の建設または計画がされている。

台湾を代表する台北・高雄を連絡する都市間鉄道として、2007年1月に両都市を最高速度300km/hで運行する台湾高速鉄道が開通した。日本の新幹線車両700T型)を導入し、台湾初の大型BOTとして建設・運営が行なわれている(台鉄の路線ではない)。日本の新幹線技術の初めての海外輸出となったが、受注の混乱や、各国の技術が混在する折衷型システムにより開業までに様々な問題が発生した。開業後は既存の縦貫線で最速3時間59分であった所要時間を87分に大幅に短縮し、また料金も自強号と航空機の中間に設定するなど大きな競争力を有している(台鉄捷運化を参見)。

高速鉄道の整備計画のない台湾東部の東部幹線に関しては車両の高速化と高速化に対応した軌道改修を行なっている。車両に関しては2004年に日本から885系新型車両を導入し太魯閣号の運行が開始された。

またかつては34路線の軽便鉄道として糖業専用鉄道があったが、1980年代にそれらの旅客営業は全廃された。林業鉄道は1914年開業の阿里山森林鉄路が現在も運行されている。

海運

台湾本島と澎湖諸島、金門島などの離島との間は船便によっても結ばれており、航空路線が発達した今日でも利便性がある。台湾本島と澎湖諸島を結ぶ船便は高雄港(台華輪)・台南安平港今日之星)・嘉義布袋港(満天星客輪)から毎日出ている。

尚、台湾本島と緑島蘭嶼を結ぶ船便は台東富岡港から、台湾本島と金門島を結ぶ船便(金門快輪というフェリー)は高雄港から、台湾本島と馬祖列島を結ぶ船便(台馬輪および合富輪)は基隆から、それぞれ出航している。

日本からは沖縄・那覇新港から、宮古島石垣島を経由し、基隆高雄へ向かう航路が有村産業により運航されていたが、会社破産により運休(実質廃止)となっている。

空運

航空機は台湾本島と金門島などの各離島を結んでいる他、主要都市を結んだ高頻度運航サービスを提供しており、料金も割引チケットを使えば鉄道やバスと遜色ないので人気は高い。また日本各地や香港、フィリピンのマニラなどとの間には高密度な国際線が運航されている他、アジア圏内やヨーロッパ、アメリカなどとの間にも多くの国際線が運航されている。

台湾の航空会社としては、日本では成田空港中部国際空港福岡空港などに乗り入れているチャイナエアライン(中華航空)が有名であるが、最近では成田空港や関西国際空港仙台空港などに乗り入れているエバー航空(長栄航空)も日本に浸透してきている。これらの航空会社以外にも、ユニー航空(立栄航空)やマンダリン航空(華信航空)などがある。なお、ユニー航空(立栄航空)はエバー航空(長栄航空)の子会社、マンダリン航空はチャイナエアライン(中華航空)の子会社である。

国際空港としては、台湾桃園国際空港高雄国際空港台中空港(中部国際空港)があり、最近では、花蓮空港を国際空港に昇格させる計画もある。

住民

原住民の伝統衣装を身にまとったブヌン族の踊り手

住民は、本省人が85%を占めており、本省人は南系と客家系に分かれる。第二次世界大戦後間もなく移民した人々の子孫である外省人は13%、原住民は2%。原住民は平地に住む平埔族と、高地や離れ島に住む高山族(日本統治時代の呼び方)がある[注 3]。平埔族は本省人と混血した。台湾で原住民と記されるほとんどは高山族を指す。

平均寿命は女性81歳、男性75歳。65歳以上の比率は10%を記録した[11]。合計特殊出生率は世界最低水準で2010年は0.895[12]。内政部統計処によると在台外国人は2005年に約51万人で、うち在台ベトナム人が約15万人。外国人居留証を所持する日本人は2010年に12,056人[注 4]

言語

台湾で最も普及した公用語中国語でかつては国語、近年は中文や華語と表記する。これは中華人民共和国の公用語である普通話とほとんど同じだったが、現在は語彙や用法の一部が異なる。用いる文字は伝統的な繁体字(正字体)で、簡体字ではない。用いる発音記号は注音符号で、通用ピンインではない。注音符号はカタカナに似た発想で作られ、ピンインよりも的確に音を表すとされ、文字入力法として最も普及している。

会話では台湾語(ホーロー語、河洛話、福語)、客家語台湾原住民の言語も使われている。これらは中文と全く異なるため「聞いてわかるが話せない」中年や若者が多い。80歳以上の多くは中文を不得手とする。学校教育を日本語や台湾語で受けたため。台湾語は中国福建省の方言()に近く、平埔族の言語や日本語の影響を受けている[15]台湾原住民の言語はオーストロネシア語族の言語である[注 5]

外国語の習得熱は高い。英語のみ使用する幼稚園に通ったり留学したりする人が日本よりも多い。このほか、日本の手話と類似点の多い台湾手話を母語とする人たちがいる。

宗教

高雄市佛光山の修道院本殿

台湾では政教分離を基本とし、また中華民国憲法(第二章第十三条)により宗教信仰の自由が保障されているため、国内では各種宗教が自由に存在し、布教されている。

台湾における宗教は、道教キリスト教仏教が特に盛んであり、人々は今日でも宗教と深く結び付いている。道教は二大系統のうち、正一教(天師道)の系譜に連なる。キリスト教は、プロテスタントが多数派であり、なかでも長老派教会が最も信徒の多い教派である。仏教は、1980年代頃から信徒数が急増し、なかでも仏光山・慈済・法鼓山・中台禅寺・霊鷲山の台湾仏教五座山の諸派が盛んである。

台湾の宗教人口(内政統計年報2009年)
宗教名 信徒数 宗教施設数 聖職者数
道教 792,664 9,249 -
基督教(プロテスタント) 384,576 2,539 4,362
天主教(カトリック) 177,641 746 1,785
仏教 168,331 2,308 -
一貫道 17,634 201 -
イスラム教 5,952 5 21
バハーイー教 2,265 2 12
天理教 1,659 22 80
サイエントロジー 1,000 1 30
儒教 790 14 -
軒轅教 314 8 -
弥勒大道 267 2 -
天徳教 242 5 -
理教 212 6 -
真光教 100 1 1
黄中 39 1 -
天帝教 33 1 -
その他 957 ≧ 6 ≧ 15

政府統計で正式に分類されている主な宗教は、以下の通り。

教育

学制は日本と同様だが、学年度は9月1日~8月31日まで[17]。台湾人は教育に熱心で、台湾企業は人材採用で日本以上に学歴を重視する。電子立国という背景から名門大学は理工系の教育研究で名を馳せている。特に名門とされるのは台北市の国立台湾大学、新竹市の国立清華大学国立交通大学。2012年時点で大学総数は162校、学生総数は約136万人。最近では大学合格率が100%を超える問題が生じている。

婚姻

台湾は伝統的には夫婦別姓であるが、相手の姓に変更可。子供の姓は、原則的に父系の姓が適用されていた(入婿の場合は逆)が、2008年の戸籍法改正で父の姓か母の姓か両親が子供の姓を合意し、両方の署名を入れ役所に提出することとなった。合意に至らない場合は役所が抽選で決める[18]

2003年10月末に、行政院(台湾の内閣に相当)が「人権保障基本法」の中で同性結婚を認める草案を作成したが、閣僚と立法委員が反対し、採決は行われなかった[19][20]。2012年に同性愛者の権利擁護団体が同性結婚を法制化する草案を新たに提出したが、廃案となっている[21]。2015年台湾の司法省がインターネットを通じて実施した世論調査では、同性婚の合法化を支持するという回答が71%に上り、それまでの調査よりもさらに増えた[22]

文化

国家両廳院における許瀞心及び国立台湾師範大学の交響楽団

台湾住民の大部分の文化的基盤は漢民族文化である。しかしその内容は豊富であり、ホーロー系住民は福建南部系のホーロー文化に、客家系は客家文化に、外省人は出身省それぞれの文化に属し、近年は通婚などにより相互影響や融合が深まっている。なお原住民族マレー・インドネシア文化に属しているが、これも漢人文化の影響を受けている。

台湾におけるいずれの文化においても顕著な現象として、伝統的要素が色濃く残っている点が挙げられる。社会主義化に伴う文化表現の規制、弾圧により中国では廃れていった漢人の伝統民俗が今日まで数多く残存している他、ヤミ(タオ)族を始めとする各原住民でも民族独自の文化が保持・継承され続けている。

漢民族の間では、各出自の共通概念として家族が社会組織の重要な社会単位となっており、祖先崇拝などの伝統家庭行事が現在でも重要な役割を担っている。また二十四節気を基とした旧正月や、清明節(ただし客家人の一部などは祝わない)、中秋節などの季節行事も毎年盛大に行なわれている。この他にも出身地ごとの伝統文化が存在しており、例を挙げれば福建系の伝統文化としては布袋劇(人形劇)や歌仔戯(台湾オペラ、コアヒ)などがある。また、外省系移民が台湾に与えた文化としては、中華民国政府のイデオロギー的影響や中国各地の料理などが挙げられる。

中国以外の外来文化としては日本アメリカの影響が大きい。日本に関しては過去に日本による統治を受けていたため温泉演歌日本酒弁当おでん武士道などの伝統的な日本文化が残留する以外に、戦後の日台関係の中で新たに流入したカラオケJ-POP漫画アニメテレビゲームファッションも台湾で根付いており、1990年代後半には日本文化に傾倒する台湾青年層を哈日族と特に称すようになった。また古くから日本からのテレビ番組を多数放送しているため、日本人の芸能人の認知度が高い。これは台湾人が中国大陸に住む中国人よりも、日本人に顔が似ているため親しみやすい部分もある。実際、台湾・日本どちらにも台湾と日本のハーフの芸能人が多く、本人が発言しないとハーフですらわからないほどである。

現在は台湾固有の文化、外来文化を総称して台湾文化と捉える傾向が強くなってきている[要出典]

食文化

元来の台湾郷土料理に、中国大陸の廈門に由来する福建料理が混ざったものが伝統的に作られており(例えば料理に芋粥が添えられる点を福建系の人々の食習慣の反映として指摘している資料がある[要出典])、一般にはこれらの様式の料理を指して「台湾料理(台菜)」と呼ぶ場合が多い。

また、福建省出身の開拓民と同時期に台湾に渡ってきた、中国大陸の広東省北部出身の客家湖西[要曖昧さ回避]地方出身者の料理も今日の台湾料理根底の一部をなしていること、さらには過去約50年間に及ぶ日本の台湾統治時代の日本文化の影響や、第二次世界大戦後の中華民国政府の台北遷都に伴い中国各地から来た人々からの影響を受けたことなどが、現在の多様性に富む台湾料じゅけんせいのそうすう形成につながっている点なども指摘されている。食材ではカラスミや新竹地方の米粉(ビーフン)、また料理では台南地方の担仔麺などが著名であり、台湾茶と総称される独自の文化も存在する。

また、これらの台湾料理を出す料理店は、本格的な店舗を構える高級料理店だけでなく、ナイトマーケットなどに出される屋台がポピュラーな存在として親しまれており、これらの屋台を目当てに各国から観光客が訪れるほどである。

文学

音楽

  • 中国大陸で活躍する有名なアーティストで、特に女性アーティストは台湾出身者が多い。
  • 日本の音楽も他国に比べると多く流通しているため、台湾でツアーを行う日本人アーティストも多い。また、台湾から日本に日本人アーティストのライブを観にくる人もいる。台湾人の多くが、日本語を理解している事も理由として挙げられる。

映画

世界遺産候補

世界遺産は、1972年ユネスコ (UNESCO) 総会で採択された通称「世界遺産条約」に基づいて、世界遺産リストに登録された普遍的な価値を持つ遺跡のことである。しかし、中華民国は1971年国際連合における「中国の国家」としての代表権を喪失し、以来ユネスコへの加盟を認められていないことから、中華民国政府の統治下にある台湾地域では世界遺産が一つも登録されていない。

「世界遺産条約」成立以来、永らく中華民国は国内遺産の世界遺産登録に向けた行動を起こしてこなかった。しかし、2000年台湾総統選挙民主進歩党陳水扁政権が発足すると、中華民国行政院・文化建設委員会(今・文化部)は「中華民国は世界遺産条約を締結はしていないが、地球村の構成員であり、遺産を継承・保護しなければならない」との方針を打ち出し、2003年に国内で世界遺産登録の候補地を募集した。その結果、世界遺産登録の基準を満たす可能性がある遺産として12か所の遺産が選定され、現在では、将来の世界遺産登録に向けた資料作成や住民向けの講座開設等の教育活動、考古学、地理、建築などの専門家で組織する世界遺産諮問委員会の設置等の活動、およびに国際的なPRを進めている。

なお、世界遺産登録候補の内訳は、自然遺産が6か所、文化遺産が9か所、複合遺産が3か所となっている[23]

自然遺産候補

  • 太魯閣国家公園花蓮県
  • 棲蘭山ヒノキ林(宜蘭県)- 生きた化石ともいわれる貴重な植物で最大70メートルにも達する「タイワンヒノキ」と「ベニヒ」が生息している。東アジア最大面積の針葉樹林。最古の樹齢2540年で、「孔子神木」と名付けられている。
  • 大屯火山群(台北市
  • 澎湖玄武岩自然保護区(澎湖県
  • 玉山国家公園南投県

文化遺産候補

複合遺産候補

世界遺産以外の文化アピール

ユネスコが主導・支援する国際的な文化選定事業は世界遺産以外にも複数ある。世界遺産同様に運営団体へ加盟できず登録・認定が困難な場合と、NGO組織が窓口を務めることで参加が実現している例もある。

記憶遺産は歴史的事象を証明する記録の保存とデジタル公開化を促進するもので、世界遺産のような条約に基づくものではなく、国家のみならず自治体や個人での申請も可能な開かれた制度だが、台湾は2010年に甲骨文字コレクションを申請したものの受理されなかった。一方で、韓国が申請を目指している従軍慰安婦に関して台湾との連携を模索しており、台湾の代行申請も視野に入れている[24]

記憶遺産と連動するのが、国際的電子図書館事業のワールド・デジタル・ライブラリーである。台湾からも国家図書館蔵書が協賛しているが、2009年の開幕式に出席した国家図書館長らが列席を拒否された[25]

世界遺産ほど知名度はないが、ユネスコが推進する事業に創造都市ネットワークがある。創造産業による都市振興施策で、国家ではなく都市単位での申請になることから、台北が食文化部門での登録を目指している。

ユネスコが後援するNGO活動として世界で最も美しい湾クラブがあり、澎湖諸島の澎湖湾が2014年に加盟を認められた。

やはりユネスコが後援するNGO組織国際かんがい排水委員会には台湾も加盟しており、2014年からかんがい施設遺産の選定を始めた。100年以上経過した農業用水路が対象であることから、2030年に築100年を迎える烏山頭ダムと嘉南大圳の登録が期待される。詳しくは「灌漑#灌漑の顕彰と保全」を参照。

この他、2014年に世界大都市気候先導グループ英語版が推進する気候リーダーシップ賞に台北が選ばれるなど[26]、環境分野での国際的アピールも行われている。

世界でも有数の博物館として知られる国立故宮博物院は海外での展示を推進しており、2014年には日本で初となる大がかりな展覧会が催された。また台湾南部の嘉義県にアジア文化をテーマとした国立故宮博物院南部院区 - アジア芸術文化博物館(故宮南院)が設けられ、日本の伝統工芸品についても紹介される予定である。フランス・ルーブル美術館におけるランス別館のような収蔵品分散機能に加え、アジア芸術文化という従来にはない新機軸を打ち出している。1960年代から中国で吹き荒れた文化大革命による伝統文化や文化財の破壊から歴史遺産を守る役割を果たした台湾の故宮だが(台湾島それ自体が民俗・伝統の避難保護区として機能した)、世界に向けた文化発信基地として新たな段階を迎えている。

スポーツ

A white symbol in shape of a five petal flower ringed by a blue and a red line. In its center stands a circular symbol depicting a white sun on a blue background. The five Olympic circles (blue, yellow, black, green and red) stand below it.
チャイニーズタイペイ」 (中華台北) として競技を行うオリンピックにおいて、中華民国が使用する旗

台湾で人気のあるスポーツとしては、プロリーグが存在する野球、準プロリーグが存在するバスケットボールが挙げられる。政治的な問題から、オリンピックなどの国際大会には通常チャイニーズ・タイペイとして出場する。台湾は、その経済水準の割にスポーツのレベルは高くなく、国際舞台で活躍する台湾人選手は目立たなかったが、2004年アテネオリンピックではテコンドーで台湾に史上初の金メダルがもたらされた。

野球
野球は日本統治時代に日本から台湾へ伝えられた。かつて嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)の野球チームが夏の甲子園で準優勝したこともあり、その活躍は『KANO』として映画化された。野球は事実上の国技として、台湾で最も盛んなスポーツの一つとなっており、国内の500圓紙幣の絵柄に少年野球チームが採用されているほどである[27]
1990年には国内初のプロリーグ、中華職業棒球大聯盟が発足した。近年では米国や日本のチームに在籍する台湾人選手が増えている。2006年MLBで19勝をあげて最多勝を獲得した王建民は台湾の英雄的存在である。日本球界では、かつては郭泰源郭源治大豊泰昭らが活躍し、現在はボルチモア・オリオールズチェン(本名:陳偉殷)が有名である。また、中華民国籍である王貞治は台湾での知名度も高く、2002年には王が監督を務めるダイエー主催のNPB公式戦が台湾で開催された。ただし、昨今では日本で活躍している選手は少なく、日本で知名度が高いのは日本ハムの陽岱鋼である。2013年には、大量に台湾人の選手が解雇され、どの選手にも日本の球団は獲得意思を示さなかった。
一方で、台湾でのプロ野球人気は1990年代後半に起きた八百長問題をきっかけに低迷が続いている。2008年には八百長問題が再発し、2球団がリーグから除名され、4球団のみのリーグ構成となった。観客動員も平均2千人を切るまでに低迷し、有望選手の海外流出、経営難も相まってプロリーグは存続の危機に陥っている[28]
野球チャイニーズタイペイ代表1992年バルセロナオリンピックでは銀メダルを獲得した実績を持つが、日本韓国がプロ選手を五輪に派遣するようになってからは、メダルから遠ざかった。
また、ワールド・ベースボール・クラシックの参加国の1つでもある。2009年第2回大会では、辞退者が相次いだこともあり苦戦を余儀なくされ、1次ラウンドの初戦で韓国に大敗し、2戦目では格下と思われた中国にも敗れ、2連敗で姿を消した。2013年第3回大会では、1次ラウンドを1位通過し、初めて2次ラウンドに進出した。2次ラウンドでは、日本に善戦したものの土壇場で勝利を逃し延長戦で敗れ、敗者復活戦でキューバに敗れたため、2次ラウンドで敗退した。
バスケットボール
バスケットボールは野球に次いで盛んなスポーツである。2003年には準プロリーグの超級籃球聯賽が発足した。競技レベルは、世界的に見るとまだ発展途上ではあるが、アジアでは比較的上位に位置し、バスケットボールチャイニーズタイペイ代表は過去にオリンピックバスケットボール世界選手権に出場した経験がある他、近年でも2009年バスケットボール男子アジア選手権で5位に入る健闘を見せた。両親が台湾出身のジェレミー・リンNBAで活躍するアジア系選手の人気にも触発され、国内では特に若者の間で人気がある。日本とのかかわりとしては曾文鼎bjリーグ大阪エヴェッサでプレーしたことがある。
ソフトボール
男子の野球と同様に女子のソフトボールも台湾で盛んなスポーツのひとつである。1982年に世界選手権が自国開催され準優勝。オリンピックも4回中シドニーを除いた3度出場している国際大会の常連である。
サッカー
歴史的に日本と米国の強い影響を受けてきたため、台湾におけるサッカー人気は他のアジア諸国と比べると見劣りするが、2007年に、競技力の向上と人気の拡大を図り、それまでの企業リーグから地域を重視する2部リーグ制のインターシティフットボールリーグへ移行するなど、中華民国足球協会の指導の下、国内リーグの改革が進められている。代表チームは、男子女子も国際大会で苦戦が続いている。
ソフトテニス
歴史的経緯により戦前より盛んに行われている。近年はテニスの人気におされているが現在でもシニア層を中心に全土に愛好者がいる。とくに南部では盛んである。アジア競技大会(1994年大会より正式競技)では8個金メダルを獲得、世界ソフトテニス選手権(1975スタート)においても6個の金メダルを獲得、日本、韓国と鼎立しているといえる。
テニス
テニスは台湾においても人気のあるスポーツの1つである。1990年代までは国際試合で活躍する選手には女子が多かったが、21世紀初頭には男子の強豪選手も現れ始め、盧彦勳と王宇佐がシングルスにおいて世界ランキング100位以内に入る活躍を見せている。
バレーボール
バレーボール2004年に中華民国排球協会によって国内リーグが設立されるなど発展傾向を見せているが、競技レベルは他国に比べるとあまり高くはない。ただし、チャイニーズ・タイペイとして出場した2006年の女子世界選手権では、日本から初めて勝利を挙げるという大金星。第1セットは18-25で日本に先取されたが、その後25-18、25-19、25-23と3セット連取し、見事な大逆転勝利を収めている。また、アテネ五輪の世界最終予選に於いても、日本相手に1セットを奪う健闘を見せた。アジア大会では2006年に銅メダルを獲得。
ボクシング
台湾ではボクシング=流血とみなされ、敬遠される傾向にあったが、そのイメージを払拭する目的もかねて、2011年より普及促進を目的として台北市カップ国際ボクシングトーナメントを創設した[29]。著名な選手としては日本に渡り世界タイトルにも挑戦した経験を持つロッキー・リンが挙げられる。

通信とメディア

台湾では新聞テレビ雑誌インターネット等のメディアに対する政府検閲は存在せず、また諸外国メディアによる報道も原則的に自由に行われている。

テレビは台湾電視公司中国電視公司中華電視公司民間全民電視公司公共電視文化事業基金会などの全国ネット地上波局のほかに、ケーブルテレビ局も多数存在し、各種専門チャンネルによる放送が24時間行われている。

新聞は『聯合報』や『中国時報』、『自由時報』の三大紙のほかに、近年は香港資本による全面カラー『蘋果日報』や英字新聞の『Taipei Times』や『Taiwan News』などが発行され、各新聞ごとの独自論調を展開した読者獲得競争が行われている。近年ではインターネットの普及により新聞メディアの低調が目立つようになっているが、人口当たりの発行部数は世界有数のレベルを現在でも保持している。

政府系ニュースサイトとして、Taiwan Todayが存在する。

出典・脚注

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  1. ^ 具体的には 馬祖列島烏坵島金門島東沙諸島南沙諸島の一部(太平島中洲島)。中華民国は実効支配地域を「中華民国自由地区」あるいは台澎金馬と呼ぶ。
  2. ^ 中国による呼称の変遷は次の通り。『漢書地理志』の中に「会稽海外有東鯷人、分為二十余国、以歳時来献見……」とある。一部の学者は東鯷とは台湾を指すと主張するが、漢代に遠く離れた島嶼を正確に記録したとは考えにくい。三国時代には、沈瑩著『臨海水土志』と陳寿著『三国志』呉志の孫権伝の部分に記述が見られる。『臨海水土志』には「夷州在浙江臨海郡的東南、離郡二千里、土地無霜雪、草木不枯、四面皆山、衆山夷所居。山頂有越王射的正白、乃是石也。」「部落間互不相属、各号為王、分割土地……」「夷洲在臨海東南、去郡二千里。土地無霜雪、草木不死。四面是山谿。人皆髡髮穿耳、女人不穿耳。土地饒沃、既生五穀。又多魚肉。有犬、尾短如麕尾状。此夷舅姑子婦臥息。共一大牀、略不相避。地有銅鐵、唯用鹿格爲矛以戰闘、摩礪青石以作(弓)矢鏃。取生魚肉雜貯大瓦器中、以鹽鹵之、歴月所日、乃啖食之、以爲上肴」とある[6]。『孫権伝』には、「二年春正月,魏作合肥新城。詔立都講祭酒,以教學諸子。遣將軍衛溫、諸葛直將甲士萬人,浮海求夷洲及亶洲。亶洲在海中,長老傳言:秦始皇帝遣方士徐福將童男童女數千人入海,求蓬萊神山及仙藥,止此洲不還。世相承有數萬家,其上人民。時有至會稽貨布,會稽東縣人海行,亦有遭風流移至亶洲者。所在絕遠,卒不可得至,但得夷洲數千人還」とある[7]。これらの場合の夷州は台湾島の特徴に合致する。またこのような島嶼は中国南部の沿岸には台湾島以外に見当らないため、この時代には中国文明が台湾を認識していたと考えられている。末からまでの600年間、中国の文献の中で台湾の記事が出現しない空白期間を迎える。代になると再び記録に台湾が出現するようになる。明代の記録である『東西洋考』、『閩書』、『世法録』では台湾を東蕃、と呼んでいる。周嬰在が表した『東蕃記』では台員、何喬遠が表した『閩書島夷誌』では大員、張燮の『東西洋考』では大円、何喬遠の『鏡山全集』では台湾、沈鉄的奏折の中では大湾のように様々な呼称が与えられている。また福建沿岸の民衆は台湾南部を毗舍耶、中原の漢族は台湾北部を小琉球と呼んでいる。明王朝の太祖・朱元璋の時代になると、琉球という呼称は沖縄・台湾双方を指す語として使われ続けたため、両者の区別に混乱が生じ、沖縄を大琉球、台湾を小琉球と呼ばれるようになるが、その後名称に混乱が生じ、小東島小琉球雞籠北港東番のような名称が与えられていた(地理そのものが知られていなかったので、これらが台湾全島を含んだとは限らず、台湾を中心とした概念だったかもわからない)。明末に鄭成功が台湾に建てた鄭氏政権時代になると、鄭氏政権は台湾を「東都」、「東寧」などと呼ぶようになった。なお、「大員DaiUan/ダイワン」の呼称が用いられるようになると、いつしか台湾近くにある琉球嶼(屏東県琉球郷)を指して「小琉球」と呼ばれるようになり、台湾と琉球嶼との間で両者の区別に混乱が生じている例もある[8]。このような名称の変遷を経て、清朝が台湾を統治し始めた後に、原住民の言語を語源とする台湾が使われるようになった。
  3. ^ アミ族タイヤル族パイワン族ブヌン族プユマ族ルカイ族ツォウ族サイシャット族タオ族サオ族タロコ族クバラン族サキザヤ族セデック族
  4. ^ 居留証保持者の内訳は男性7330人、女性4726人。別の分類では商業人員(2197人)、15歳未満の者(1853人)、家事(1687人)、就学(1003人)、エンジニア(678人)、教師(640人)、その他(3472人)[13]。台湾での総資産が500万ニュー台湾ドルを超えるか、あるいは仕事の技能や専業を例証すれば、台湾移民署[14]に永住を申請できる。
  5. ^ その数は、1622年にオランダ人入植者がやって来た時には少なくとも30はあった。その後、日本語や中国語が公用語となったため、その数は10程度に減った。話者も2000人以下で絶滅の危険がある[16]
  1. ^ Number of Villages, Neighborhoods, Households and Resident Population”. MOI Statistical Information Service. 2014年2月2日閲覧。
  2. ^ CIA World Factbook- GDP (PPP)
  3. ^ Chan, Rachel (2009年6月17日). “Taiwan needs to boost public awareness on climate change: EU envoy”. China Post. http://www.chinapost.com.tw/life/environment/2009/06/17/212626/Taiwan-needs.htm 2009年7月22日閲覧。 
  4. ^ Yao, Grace; Yen-Pi Cheng and Chiao-Pi Cheng (2008-10-06). “The Quality of Life in Taiwan”. Social Indicators Research 92 (The Quality of Life in Confucian Asia: From Physical Welfare to Subjective Well-Being). "a second place ranking in the 2000 Economist's world healthcare ranking" 
  5. ^ 2010中華民國人類發展指數 (HDI) (PDF)” (Chinese). Directorate General of Budget, Accounting and Statistics, Executive Yuan, R.O.C. (2010年). 2010年7月2日閲覧。
  6. ^ 『太平御覽』が次の記述を再録している。(ウィキソース wikisource:zh:太平御覽/0780)《臨海水土志》曰:夷州在臨海東南,去郡二千里。土地無雪霜,草木不死。四面是山,眾山夷所居。山頂有越王射的,正白,乃是石也。此夷各號為王,分畫土地,人民各自別異。人皆髡頭穿耳,女人不穿耳。作室居,種荊為蕃鄣。土地饒沃,既生五谷,又多魚肉。舅姑子歸男女,臥息共一大床。交會之時,各不相避。能作細布,亦作班文布,刻畫其內,有文章,以為飾好也。其地亦出銅、鐵,惟用鹿矛以戰斗耳。磨礪青石,以作矢鏃、刃斧,環貫珠璫。飲食不潔。取生魚肉,雜貯大器中,以鹵之,曆日月乃啖食之,以為上肴。呼民人為「彌麟」,如有所召,取大空材,材十余丈,以著中庭。又以大杵,旁舂之,聞四五里,如鼓,民人聞之,皆往馳赴會。飲食皆踞相對。鑿木作器,如狶槽狀,以魚肉腥臊安中,十十五五共食之。以粟為酒,木槽貯之,用大竹筒長七寸許飲之。歌似犬嗥,以相娛樂。得人頭,斫去腦,駁其面肉,留置骨,取大毛染之,以作鬢眉發編,具齒以作口,自臨戰斗時用之,如假面狀。此是夷王所服。戰得頭,著首。還,於中庭建一大材,高十余丈,以所得頭差次掛之。曆年不下,彰示其功。又甲家有女,乙家有男,仍委父母往就之居,與作夫妻,同牢而食。女以嫁,皆缺去前上一齒。又曰:安家之民,悉依深山,架立屋舍於棧格上,似樓狀。居處飲食,衣服被飾,與夷州民相似。父母死亡,殺犬祭之,作四方丞以盛尸。飲酒歌舞畢,仍懸著高山岩石之間,不埋土中作冢槨也。男女悉無履。今安陽羅江縣民,是其子孫也。皆好猴頭羹,以菜和中,以醒酒;雜五肉,霍不及之。其俗言:「寧自負人千石之粟,不願負人猴頭羹霍」
  7. ^ ウィキソース『wikisource:zh:三國志/卷47
  8. ^ 林田芳雄「ラメイ島原住民族討滅の記 -蘭領台湾時代の悲劇-」(所収:『山根幸夫教授追悼記念論叢 明代中国の歴史的位相 下巻』(汲古書院、2007年) ISBN 978-4-7629-2814-7 P182-183)
  9. ^ 蔡英文:維持現狀是台灣人民經投票的共同意志”. 2016年12月1日閲覧。
  10. ^ Goodinfo! 台灣股市資訊網
  11. ^ 亜州奈みずほ著『現代台湾を知るための60章』 明石書店 2008年 185ページ
  12. ^ 出生率が世界最低の0.895、加速する超高齢化 Taiwan Today
  13. ^ 金戸幸子「グローバル化時代の台湾における日本人コミュニティの変容」『日中社会学研究』第21号、2013年
  14. ^ 台湾移民署(2008年12月24日時点のアーカイブ
  15. ^ 片倉佳史「台湾の言葉について」『旅の指さし会話帳8:台湾』第2版、情報センター出版局、2004年、p82-86、ISBN 978-4-7958-2593-2
  16. ^ クロード・アジェージュ「絶滅していく言語を救うために —ことばの死とその再生—」、白水社、2004年、p222、ISBN 4-560-02443-X
  17. ^ 亜州奈みずほ著『現代台湾を知るための60章』 明石書店 2008年 170ページ
  18. ^ 笠原俊宏・徐瑞静「中華民国戸籍法の改正(下)」『戸籍時報』634、2008年。
  19. ^ Hogg, Chris (2003年10月28日). “BBC News”. BBC News. 2011年1月20日閲覧。
  20. ^ Look Who's Talking! (3 Dec) (2003年10月28日). “taiwan moves to recognise gay marriages”. Fridae.com. 2011年1月20日閲覧。
  21. ^ http://www.france24.com/en/20120811-taiwan-couple-same-sex-buddhist-wedding [リンク切れ]
  22. ^ http://nijipi.lgbt/news/550
  23. ^ 台湾世界遺産候補地”. 2015年8月30日閲覧。
  24. ^ 韓国、台湾との協力も検討 慰安婦の記憶遺産登録計画で 2014/01/15 - フォーカス台湾
  25. ^ 台湾SABC ニュース 4月23日
  26. ^ Taiwan Today 2024.9.24
  27. ^ 台湾 紙幣
  28. ^ 台湾プロ野球、存続の危機 八百長・経営難…4球団に - 朝日新聞 2008年11月17日(2008年11月17日時点のウェブ魚拓
  29. ^ 小川聖市. “初の国際大会 台北市カップ国際アマボクシング大会”. 十勝毎日新聞社. 2013年2月24日閲覧。

参考文献

  • 若林正丈 『台湾の政治——中華民国台湾化の戦後史』(東京大学出版会, 2008年)ISBN 978-4-13-030146-6
  • 若林正丈 『台湾抗日運動史研究』(研文出版, 1983年/増補版, 2001年)
  • 若林正丈 『台湾——分裂国家と民主化』(東京大学出版会, 1992年)
  • 春山明哲 『近代日本と台湾 -霧社事件・植民地統治政策の研究』藤原書店、2008年 ISBN 4-89434-635-4
  • 酒井亨 『「親日」台湾の幻想』扶桑社 2010年
  • 三澤真美恵 『「帝国」と「祖国」のはざま——植民地期台湾映画人の交渉と越境』岩波書店 2010年
  • 松永正義 『台湾文学のおもしろさ』研文出版 2006年 ISBN 978-4-87636-261-5
  • 王徳威・廖炳惠・松浦恒雄・安部悟・黄英哲編 『帝国主義と文学』2010年 ISBN 978-4-87636-310-0
  • 松浦恆雄・垂水千恵・廖炳惠・黄英哲編 『越境するテクスト 東アジア文化・文学の新しい試み』2010年
  • 和泉司 『日本統治期台湾と帝国の〈文壇〉—〈文学懸賞〉がつくる〈日本語文学〉(ひつじ研究叢書〈文学編〉5)』ひつじ書房 2012年 ISBN 978-4-89476-590-0
  • 齋藤正憲 『土器づくりからみた3つのアジア—エジプト・台湾・バングラデシュ—』創成社 2012年 ISBN 978-4-7944-5050-0
  • 松岡格 『台湾原住民社会の地方化——マイノリティの20世紀』研文出版、2012年 ISBN 978-4-87636-342-1
  • 龍應台著、天野健太郎訳 『台湾海峡一九四九』白水社 2012年 ISBN 978-4-560-08216-4
  • 川上桃子 『圧縮された産業発展 台湾ノートパソコン企業の成長メカニズム』名古屋大学出版会 2012年 ISBN 978-4-8158-0703-0
  • 朝元照雄『台湾の経済発展:キャッチアップ型ハイテク産業の形成過程』勁草書房、2011年 ISBN 978-4-326-50354-4
  • 朝元照雄『台湾の企業戦略:経済発展の担い手と多国籍企業化への道』勁草書房、2014年 ISBN 978-4-326-50399-5
    • (この書籍には台湾積体電路製造(TSMC),聯発科技(メディアテック)、鴻海(ホンハイ)、群創光電(イノラックス)、華碩エイスース)の企業研究が掲載されている)
  • 朝元照雄『台湾企業の発展戦略:ケーススタディと勝利の方程式』勁草書房、2016年
    • (この書籍には中華電信、国泰FH、ジャイアント、エイサー、HTCの企業研究が掲載されている)
  • 朝元照雄『開発経済学と台湾の経験:アジア経済の発展メカニズム』勁草書房、1996年 ISBN 978-4-326-50254-7
  • 朝元照雄『現代台湾経済分析:開発経済学からのアプローチ』勁草書房、2011年 ISBN 4-326-50110-3
  • 渡辺利夫・朝元照雄編『台湾経済読本』勁草書房、2010年 ISBN 978-4-326-50330-8
  • 渡辺利夫・朝元照雄編『台湾経済入門』勁草書房、2007年 ISBN 978-4-326-50289-9
  • 朝元照雄・劉文甫編『台湾の経済開発政策』勁草書房、2001年 ISBN 4-326-50201-0
  • 劉進慶・朝元照雄編『台湾の産業政策』勁草書房、1999年 ISBN 4-326-50237-1
  • 施昭雄・朝元照雄編『台湾経済論』勁草書房、2001年 ISBN 4-326-50164-2
  • 黄登忠・朝元照雄『台湾農業経済論』税務経理協会 2008年 ISBN 4-419-04736-4
  • 豊島与志雄台湾の姿態』未来社 1967年(昭和42年)11月10日

関連項目

外部リンク

政府

日本政府

観光

その他


.tw

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/03 14:18 UTC 版)

(台湾 から転送)

.tw
中華民国の旗
施行 1989年
TLDの種類 国別コードトップレベルドメイン
現在の状態 利用可
管理団体 TWNIC
後援組織 TWNIC
利用地域 中華民国に関係する団体、個人。
使用状況 台湾では一般的に使われている。
登録の制限 登録は第二レベル名称登録に依存しており、外国人はいくつかのカテゴリにおいて許されている。
階層構造 第二レベル、第三レベルにある登録はいくつかの第二レベル商標の下にある。
関連文書 Guidelines for administration of domain name registration
方針 Taiwan Network Information Center Domain Name Dispute Resolution Policy
ウェブサイト TWNIC (domestic)
www.neulevel.com.tw (foreign)
DNSSEC yes
テンプレートを表示

.tw台湾国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)である。このドメイン名はISO 3166-1alpha-2の国名コードに基づいてつけられている。

レジストリは、国家通訊伝播委員会(NCC)と交通部によって指名された台湾の非営利団体であるTWNICが管理している。2001年3月1日以降は、TWNICに直接ドメイン名の登録申請をするのではなく、TWNICと契約したレジストラを通して登録申請をするようになっている。現在のレジストラは中華電信中華国際通訊英語版遠傳電信英語版台湾大哥大・亜太通信・PC Home・Net-Chinese・TISNet・IP Mirror・Webnic・Neulevel英語版である。

2010年6月25日、ICANNは以下の2つの国際化ドメイン名(IDN)を台湾に割り当てた[1]

  • 台灣(正体字、Punycode: xn--kpry57d)
  • 台湾(簡体字、Punycode: xn--kprw13d)

2010年8月現在、これらのドメイン名を使用した登録はまだ処理されていない。

twドメインの登録はセカンドレベルか、以下のサードレベル以下で行われる。

  • edu.tw: 教育と学術機関
  • gov.tw: 中華民国の政府機関(台湾国内の施設)
  • mil.tw: 中華民国国軍(台湾国内の施設)
  • com.tw: それぞれの国の法律により登録された国内外の企業
  • net.tw: ネットワークまたは通信事業者
  • org.tw: それぞれの国の法律により登録された国内外の非営利団体
  • idv.tw: 個人(身元が電子メールにより確認できること)
  • game.tw: 無制限(ただし、登録者の身元が電子メールにより確認できること)
  • ebiz.tw: 無制限(ただし、登録者の身元が電子メールにより確認できること)
  • club.tw: 無制限(ただし、登録者の身元が電子メールにより確認できること)
  • tw: 無制限

セカンドレベル以下には漢字も使用できる。国内の登録に選ばれたセカンドレベルドメインの下のドメイン名の多くの登記はnet.tw=網路.tw、.org.tw=組織.tw、.com.tw=商業.twといった漢字と標準の二つのドメイン名を自動的に得る。

脚注

  1. ^ ICANN Board Meeting Minutes”. ICANN (2010年6月25日). 2010年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月25日閲覧。

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