ムニンシャシャンボ 特徴

ムニンシャシャンボ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 21:27 UTC 版)

特徴

高さは約1mになる。若いには短い軟毛が密生し、毛はかなりあとまで残る。は互生し、葉身は楕円形または広楕円形で、長さ1.8-4cm、幅1-2.5cmになり、先端は鋭くとがり、縁は全縁か、ときに先が鈍く浅い鋸歯があり、葉の両面に毛は無い。葉柄は長さ1-2mmになり、短い毛が散生する[2]

花期は1-4月。上部の枝の葉腋から長さ4-6cmになる総状花序を出し、多数のをつける。葉状になる苞葉があり、長さは1-2cmになり、花柄より長い。花序から出る花柄は長さ5-9mmになり、短い毛が密生し、花柄の中部に長さ5-7mmで広卵形の小包葉がある。萼筒は白色の軟毛が密生する広鐘形で、先端は5裂し、裂片は長さ約2mmの狭3角形となり先端はとがる。花冠は白色で、長さ約8mm、幅約3mmあり、筒形で先端がやや狭まって浅く5裂し、裂片の先は鈍く、反曲する。花冠外面に短い軟毛がやや密に生える。雄蕊は10本あり、葯の背面中部に2本の刺状突起があり、長さは約0.3mmとごく短い。果実は径約6mmになる球形の液果で、黒色に熟す[2][3]

分布と生育環境

日本の小笠原諸島固有種で、兄島父島母島、向島の岩場に生育する[2]

種小名の boninense は、小笠原諸島のMunin-Sima(無人島)から転用している[4]

保全状況評価

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

ギャラリー

脚注


  1. ^ a b ムニンシャシャンボ”. 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList). 2017年6月18日閲覧。
  2. ^ a b c d 『日本の野生植物 木本II』pp.150-152
  3. ^ 『新牧野日本植物圖鑑』p.549
  4. ^ 『新牧野日本植物圖鑑』p.1319


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