ホンダ・オデッセイ 2代目 RA6/7/8/9型(1999年 - 2003年)

ホンダ・オデッセイ

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2代目 RA6/7/8/9型(1999年 - 2003年)

ホンダ・オデッセイ(2代目)
RA6/7/8/9型
初期型 前面
初期型 プレステージ 前面
初期型 プレステージ 後面
概要
別名 ホンダ・ラグレイト(北米仕様車の国内向け)
製造国 日本 中国
販売期間 1999年12月 - 2003年10月
ボディ
乗車定員 6 - 7名
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
エンジン F23A型:2.3L 直4 SOHC VTEC
J30A型:3.0L V6 SOHC VTEC
変速機 4速AT / 5速AT
サスペンション
サス前 ダブルウィッシュボーン
サス後 ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,830mm
全長 4,770-4,835mm
全幅 1,795-1,800mm
全高 1,630-1,655mm
車両重量 1,570-1,760kg
その他
販売終了前月までの新車登録台数の累計 27万370台[3]
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1999年10月18日、同年10月23日から開催された第33回東京モーターショーで出品されるプロトタイプの概要を発表し[4]12月2日にフルモデルチェンジを発表(発売は2.3L車(S・M・L)が翌12月3日、V6 3.0L車(VG・VZ)は少し遅れて2000年1月21日)。初代の大ヒットを受け、デザインやコンセプトなどは共通化されたが、先代よりスポーティー志向の走りとなった。

エンジンは先代の後期型と同様のF23A型とJ30A型の2種類だが、J30A型は200PSから210PSと若干のスペック向上が図られている。トランスミッションは4速AT(2.3L)と5速AT(3.0L)が適用された。シフトレバーはそれまでのコラム式からインパネに移動され、同じコンポーネンツを持つアヴァンシアと異なり、Sマチック付きのゲート式を採用。エンジンの種類に関わらず、それぞれ6人乗りと7人乗りが設定された。

中国オーストラリアなどでも発売された。中国仕様のみリアバンパーの運転席(左)側にリアフォグランプを装備している。先代まで販売が行われていた北米地域では、代わりとしてより大型な現地生産車が「オデッセイ」の名称を引き継いで発売され、日本でも後に「ラグレイト」として販売が行われた。

2000年6月22日
助手席が電動で回転・乗降するリフトアップシートを採用した福祉車両「アルマス」を発表(販売は7月17日)。グレードは2.3L車の3グレードで7人乗り仕様のみ設定された。
2000年8月31日
「M」をベースに、ディスチャージヘッドライト(ロービーム)、ボディ同色サイドガーニッシュ、本革巻ステアリングホイール、フロントツィータースピーカーなどを追加し、装備を充実しながら、カスタマイズがしやすいオーディオレス仕様とした「MQ」を追加。
2001年2月1日
「M」をベースに、MD/CD一体型プレーヤー、フロントツイータースピーカー、オーディオリモートコントロールスイッチ、ボディ同色サイドシルガーニッシュを装備した特別仕様車「サウンドスピリット」を発表。
2001年11月21日
マイナーチェンジ。ローダウンサスペンションや17インチアルミホイールなどを採用し、走行性能を高めたスポーティーモデルの「アブソルート(Absolute)」を新たに追加。また、他のグレードにおいてもフロント周りなどを変更し、低重心フォルムを強調したデザインとなった他、シート地やドアミラー形状の変更、遮音材の最適配置、アンサーバック機能付キーレスエントリーとISO FIX対応チャイルドシート固定バーの追加を行い、「L」と「VZ」にはリアカメラ付ホンダ・DVDナビゲーションシステムも装備された。
2002年10月24日
マイナーチェンジ。「S」を除く全グレードにボディ同色フロントロアスカートとサイドプロテクターを採用し、全グレードのフロントサイトターンランプとサイドマーカーレンズがクリア色に変更された。「アブソルート」は、1台当たり約1.2kg軽量化された新デザインのアルミホイールが採用された。さらに「S」を除く全グレードでディスチャージヘッドライト(ロービーム)と自発光式メーターを標準装備し、全グレードに採用の電波式キーレスエントリーシステム用のリモコンを2個に増量した。
2003年2月6日
「MQ」をベースに、BOSEサウンドシステム、16インチアルミホイール、メタルビーティング(鍛金)調の装備を施しながらも、ベース車に対して5万円高に抑えた特別仕様車「プレミアムサウンドスピリット」を発表。
2003年5月8日
特別仕様車として、「アブソルート」をベースに専用ボディカラーと専用アルミホイールを採用し、メタルビーティング調パネル、本革&メタルビーティング調コンビステアリングホイールなどを装備した「アブソルート リミテッド」、「M」をベースに専用ボディカラーを採用するとともに、メタリックグレーのフロントグリル、クロームメッキアウタードアハンドル、専用木目調パネルを装備している「ファインスピリット」を発表。「ファインスピリット」は5年振りに名称が復活した。
2003年9月[5]
生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
2003年10月
3代目と入れ替わって販売終了。

注釈

  1. ^ 当時のホンダは業績低迷の中、新型車製造にあたって生産ラインの改修へ資金を投じる余裕がないなどの制約から、初代のボディサイズが決定したといわれている。
  2. ^ “コンディションメーター”の名称で、液晶表示ユニットタイプ。設置方法はインパネ中央部エアコン吹き出し口下にビルトイン(純正の時計と入れ替え)とダッシュボード中央部上置きの2種類が存在した。表示内容はバーグラフ式のタコメーターとともに、時計、外気温、電圧の表示を切り替えて選択できた。
  3. ^ 4代目では再び元に戻されている。なお、Eは大文字でありながら高さは前後の小文字と同じとなっている(各世代の写真参照)
  4. ^ なお、Hondaスマートカードキーシステムのオプション化と「パワーユーティリティパッケージ」の装備内容変更は「M」にも適応。
  5. ^ 「アブソルート」のみ、パドルシフトでのマニュアルシフトが可能。
  6. ^ オデッセイの「e:HEV」への呼称変更に伴い、日本国内におけるHonda車の2モーターハイブリッドシステム搭載車はすべて「e:HEV」へ統一された。
  7. ^ 二輪車においては新大洲本田摩托有限公司製のスーパーカブ(JBH-AA04型・EBJ-JA10型)トゥデイ(BA-AF61型・JBH-AF67型)ジョルノ(JBH-AF70型)ディオ(BA-AF62型・JBH-AF68型)や、五羊-本田摩托(広州)有限公司製のディオ110(EBJ-JF31型)スペイシー100(BC-JF13型)リード(EBL-JF19型)ベンリィ(スクーター各型)CB125F(EBJ-JC64型)などの例がある。
  8. ^ 工場出荷時は機能オフ設定となっているので、機能オンにするにはディーラーの専用機器によるセッティング作業(ディーラーオプション扱い)が必要。

出典

  1. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第46号15ページより。
  2. ^ オデッセイ(ホンダ)1994年10月~1999年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月21日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第23号13ページより。
  4. ^ ホンダ、「次期 オデッセイ」プロトタイプの概要を発表、第33回 東京モーターショーにて公開ホンダ4輪製品ニュース 1999年10月18日 2013年10月27日閲覧
  5. ^ オデッセイ(ホンダ)1999年12月~2003年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
  6. ^ オデッセイ(ホンダ)2003年10月~2008年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
  7. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第85号17ページより。
  8. ^ “「オデッセイ」の車高が14センチ上がったワケ”. 東洋経済デジタル (東洋経済新聞社). (2013年11月1日). http://toyokeizai.net/articles/-/23116?page=2 2014年10月28日閲覧。 
  9. ^ オデッセイ、国内累計販売台数100万台達成
  10. ^ オデッセイ(ホンダ)2008年10月~2013年10月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
  11. ^ Honda Announces Pricing for All-New 2011 Odyssey
  12. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第92号13ページより。
  13. ^ 新型「オデッセイ」をホームページで先行公開 - Honda ニュースリリース 2013年9月26日
  14. ^ 新型上級ミニバン「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」を発売 - Honda ニュースリリース 2013年10月31日
  15. ^ Hondaの新価値MPVコンセプトモデル「Concept M」を2013年上海モーターショーで世界初公開”. 本田技研工業ニュースリリース (2013年4月20日). 2015年1月14日閲覧。
  16. ^ ホンダ、新型「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」 Car Watch 2013年10月31日
  17. ^ 「ODYSSEY(オデッセイ)」に新タイプ「G・エアロパッケージ」を追加し発売』(プレスリリース)本田技研工業、2014年5月15日http://www.honda.co.jp/news/2014/4140515-odyssey.html2014年5月15日閲覧 
  18. ^ 领航时代,非同凡享 全新奥德赛(ODYSSEY)魅力来袭” (中国語). 広汽本田汽車 (2014年8月8日). 2015年1月14日閲覧。
  19. ^ オデッセイ 20周年特別仕様車「ABSOLUTE・20th Anniversary」を発売』(プレスリリース)2014年10月17日http://www.honda.co.jp/news/2014/4141017-odyssey.html2014年10月17日閲覧 
  20. ^ 「ODYSSEY(オデッセイ)」を一部改良し発売 ― 「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載 ―』(プレスリリース)本田技研工業、2015年1月22日http://www.honda.co.jp/news/2015/4150122-odyssey.html2015年1月22日閲覧 
  21. ^ 「ODYSSEY ABSOLUTE(オデッセイ アブソルート)」に特別仕様車を設定し発売』(プレスリリース)本田技研工業、2015年9月17日http://www.honda.co.jp/news/2015/4150917-odyssey.html2015年9月17日閲覧 
  22. ^ 新型上級ミニバン「ODYSSEY HYBRID(オデッセイ ハイブリッド)」をホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業、2015年12月25日http://www.honda.co.jp/news/2015/4151225-odyssey.html2015年12月25日閲覧 
  23. ^ 「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」を一部改良し発売〜新たにハイブリッドモデルを追加〜』(プレスリリース)本田技研工業、2016年2月4日http://www.honda.co.jp/news/2016/4160204-odyssey.html2016年2月4日閲覧 
  24. ^ 「ODYSSEY」をマイナーモデルチェンジして発売』(プレスリリース)本田技研工業、2017年11月16日http://www.honda.co.jp/news/2017/4171116-odyssey.html2017年11月16日閲覧 
  25. ^ 「ODYSSEY」をマイナーモデルチェンジし発売』(プレスリリース)本田技研工業、2020年11月5日https://www.honda.co.jp/news/2020/4201105-odyssey.html2020年11月5日閲覧 
  26. ^ オデッセイ 環境仕様書』(PDF)(プレスリリース)本田技研工業https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/common/pdf/odyssey_environment_list.pdf2021年5月2日閲覧 
  27. ^ “マジかよ…… さらば超名門車オデッセイ!! 2021年内3車種販売終了でホンダ大改革の行方”. ベストカーWeb (講談社ビーシー). (2021年6月15日). https://bestcarweb.jp/news/business/292798 2021年6月15日閲覧。 
  28. ^ 2023年冬発売予定の「ODYSSEY」改良モデルをホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2023年4月7日https://global.honda/jp/news/2023/4230407.html2023年12月7日閲覧 
  29. ^ 「ODYSSEY」を一部改良し発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2023年12月7日https://global.honda/jp/news/2023/4231207-odyssey.html2023年12月7日閲覧 
  30. ^ ミニバンブームの先駆け「オデッセイ」2年ぶり復活…ホンダ初、中国生産車を国内投入」『読売新聞』、2023年4月7日。2023年4月7日閲覧。
  31. ^ “黒強調”した5m超え新「オデッセイ」発表! 「ブラックエディション」11月上旬に墨市場で発売”. くるまのニュース. 2022年10月29日閲覧。






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