フォルクスワーゲン・タイプ1 フォルクスワーゲン・タイプ1の概要

フォルクスワーゲン・タイプ1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 02:44 UTC 版)

フォルクスワーゲン・タイプ1
フロント
リア
カブリオレ
概要
販売期間 1941年2003年
ボディ
乗車定員 5
ボディタイプ 2ドアファストバックセダン
2ドアカブリオレ
駆動方式 RR
パワートレイン
エンジン 空冷水平対向4気筒OHV
変速機 4速MT/3速セミAT(シュポルトマチック)
車両寸法
ホイールベース 2,400 - 2420 mm
全長 4,070 - 4,140 mm
全幅 1,540 - 1,585 mm
全高 1,500 mm
車両重量 730 - 930 kg
その他
類似車
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1938年の生産開始以来、2003年まで半世紀以上も生産が続き、国際的な自動車市場で多大な成功を収めた[1]。四輪自動車としては驚異的な累計生産台数「2152万9464台[2]」の記録を打ち立てた伝説的大衆車である。


注釈

  1. ^ ヒトラーが同時期にフリッツ・トートを起用して広域整備を計画していた、自動車専用高速道路ライヒスアウトバーン」を念頭に置いた条件である。1930年代中期、この速度を保って巡航できる1.0 Lクラスの4座小型乗用車は、世界的に見てもいまだほとんど存在していなかった。
  2. ^ 当時、水冷エンジンは冬期の冷却水凍結によるトラブルや始動困難が多く、寒冷なドイツではその対策が切実な課題であったため。またヒトラーはタトラの小型空冷エンジン車に、その簡易さと耐久性の高さから傾倒していた。
  3. ^ ただし、ヒトラー自身は流線型デザインの理論面を充分に理解していなかった。ヒトラーがポルシェとの会談で自ら描いて提示した「自動車」の側面図が残っているが、前方こそ当時から知られていた通俗的な流線型車の丸みを帯びているものの、後部は四角いノッチバックで、いわゆるヤーライ型流線型車に属するのちのタイプ1とはまったく関連性がない。
  4. ^ ドイツ・フォードは1932年からケルン工場で、大衆車市場への参入を狙って1000 - 1200 ccクラスの小型乗用車「ケルン」「アイフェル」を相次いで生産していた。1939年には「アイフェル」の後継モデルである流線型ボディの初代「タウヌス」(1172 cc・34 HP)を発売、このタウヌスシリーズは第二次世界大戦後の生産再開以降、フォルクスワーゲンのドイツ市場における競合車種となっている。
  5. ^ 車名は文字通りの「国民車」である「フォルクスワーゲン」として計画されていたが、ヒトラーは下話もなくいきなり「KdF」と車名を決定してしまったため、公式名称やPR資料等の変更に周囲が奔走する羽目になった。
  6. ^ 日本では1960年代以降、自治体消防救急車を配備しての救急搬送が普及し始めるまで、急患の場合はかかりつけの開業医に自宅まで往診してもらうことが普通であった。この往診の移動需要から、日本の開業医は近代以前には駕籠明治時代以降は人力車自転車、更にはオートバイや自動車といった新しい交通手段の先駆的ユーザーとなってきた歴史がある。

出典

  1. ^ a b c d e f g フォルクスワーゲン・ビートル(1947年)”. GAZOO. 2020年7月3日閲覧。
  2. ^ 椎橋 2011, pp. 100, 105.
  3. ^ 椎橋 2011, pp. 104–105.
  4. ^ a b Volkswagen社、旧型「Beetle」の生産を終了 日経BPネット 2003年8月1日
  5. ^ VW「ビートル」生産終了へ 80年の歴史を持つ名車朝日新聞DIGITAL(2018年9月14日)2018年9月20日閲覧。
  6. ^ VW、ビートルの生産を終了 初代から80年の歴史に幕”. 毎日新聞 (2019年7月11日). 2019年7月11日閲覧。
  7. ^ 椎橋 2011, p. 101.
  8. ^ 椎橋 2011, p. 103.
  9. ^ ワーゲン・ストーリー J・スロニガー著/高斎正 グランプリ出版 ISBN 4-906189-24-5
  10. ^ a b c 椎橋 2011, p. 105.
  11. ^ 椎橋 2011, pp. 103–104.
  12. ^ 三栄書房「ラリー&クラシックス Vol.4 ラリーモンテカルロ 100年の記憶」内「ラリーモンテカルロ・ヒストリック マシン総覧」より抜粋、参考。
  13. ^ F-Vee誕生50年を祝い、デイトナに名選手集結へ
  14. ^ 占いやらレコードやら 何かいい事・・・ -マニアどたん場の殺到 読売新聞 1977年12月24日 夕刊8頁


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