バブル経済
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 04:02 UTC 版)
バブル経済(バブルけいざい、Economic bubble)とは、概ね不動産や株式をはじめとした時価資産価格が、投機によって経済成長以上のペースで高騰して実体経済から大幅にかけ離れ、それ以上は投機によっても支えきれなくなるまでの経済状態を指す[† 1][† 2]。バブルは英語で「泡、あぶく」を意味する。多くの場合は信用膨張を伴っており[1]、投機が停止すると一転して信用収縮に陥る。
注釈
- ^ バブル経済は、景気が良い時や悪い時は関係なく発生する。
- ^ バブル経済は「インフレーション」、「デフレーション」、「スタグフレーション」と並び経済の病気である。
- ^ 「資本の限界効率を高度に不安定にしているのは、企業者の真性の期待ではなく、むしろ株式市場における無知な大衆の群集心理にほかならない」「大衆資本主義社会においては、投資するのは実際に経営に参加することの無い一般大衆」であり、一般大衆は「予想収益に基づいて行動するのではなく、慣行に従い行動する」。この不安定さの原因の「一つは大衆の行う投資物件の評価の中には実情にそくした知識の要素が著しく少ない」「二つは、機関投資家の関心が投資物件の将来の予想収益にではなく、群集心理に影響する情報や雰囲気の差し迫った変化を先んじて予想することにある」「なぜなら、彼らは長期的な将来収益よりは短期的な株式資本の価値騰貴に賭ける投機家にすぎないからである」(美濃口武雄「ジョン・メイナ-ド・ケインズ」『一橋論叢』第103巻第4号、日本評論社、1990年4月、PDF-p.12、doi:10.15057/11054、NAID 120000818801。)
- ^ バブル期とも呼ばれている。
- ^ 平成時代になってからは平成バブルとも呼ばれている。
出典
- ^ 大辞泉『バブル経済』。
- ^ 伊藤修 『日本の経済-歴史・現状・論点』 中央公論新社〈中公新書〉、2007年、124頁。
- ^ 松原聡 『日本の経済 (図解雑学シリーズ)』 ナツメ社、2000年、110頁。
- ^ 田中秀臣 『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』 講談社〈講談社BIZ〉、2006年、95頁。
- ^ 「キャリートレードの為替市場での役割、一段と拡大か、BIS報告書」2010年2月28日ブルームバーグ。同記事にあるBISレポート [1][2]
- ^ 2012年インタビュー FNホールディング
- ^ 高橋洋一の俗論を撃つ! バブル再来懸念に答える その生成と崩壊への対応を検証する ダイヤモンド・オンライン 2013年4月4日
- ^ “なぜ中国の不動産バブルは崩壊しないのか”. プレジデント社. (2017年10月19日) 2019年9月20日閲覧。
- 1 バブル経済とは
- 2 バブル経済の概要
- 3 歴史
- 4 脚注
バブル経済と同じ種類の言葉
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