チランジア・シーディアナ チランジア・シーディアナの概要

チランジア・シーディアナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/19 03:23 UTC 版)

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チランジア・シーディアナ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: パイナップル科 Bromeliaceae
: ハナアナナス属 Tillandsia
: チランジア・シーディアナ T. schiedeana
学名
Tillandsia schiedeana Steud.
シノニム

T. vestica Schlechend et Cham.

特徴

は高さ最大で40cmに達し、時に分枝する[1]。葉は多列性で樋状をした針型で斜め上に伸び、途中で湾曲はしない。長さは25cmまで、幅約4mm、全体に灰色の鱗片を密生し、先端は鋭く伸びて糸状に終わる。葉鞘は大きくてほぼ円形。

花茎はほぼ直立か、あるいは斜めに立つ。花茎苞は瓦を重ねたように配置し、下の方のものは葉の形に近くて革質、上の方では薄くて淡紅色を帯びる。穂状花序の花は二列性に並ぶか、または多列性でほぼ円柱形となり、長さ7cm、幅8mmで数個の花を寄り合うようにつける。花序軸は細くて溝があり、無毛。花苞は深い瓦重ねに配置し、花軸を完全に包み込んでいる。形は披針形か長楕円形で先端は鈍く尖る。質は薄く、下方のものでは表面に鱗片があるが上方では無毛。長さ3cm、幅1cmほどで赤い。学編は披針形で先が尖り、ほぼ革質で毛がなく、長さ2cm以下。花弁は黄色で長さ4.6cmまで。花弁は広がらず、花は筒状[2]。雄蘂は花弁より先に伸び出る。蒴果は長さ4.5cmで円柱形。

種名はドイツ人の医者で園芸家でもあった クリスティアン・ユリウス・ヴィルヘルム・シーデ に由来する[3]。チランジア亜属に所属する。

分布と生育環境

西インド諸島メキシココロンビアからベネズエラにまで分布し、標高は1800mまで知られる[4]

利用

いわゆるエアープランツの1つとして栽培される。小柄ながら赤い苞の先から黄色い花弁を出す姿は美しく、特に黄色はこの属では花色として珍しいことが目を引く[5]。 クランプ(複数株の集まった姿)を作りやすく、初心者でクランプを作りたいものにはおすすめの種であるとも[6]。またそんな風に群生すると外見も派手になり、鑑賞価値も高くなる。全体に白っぽく、特に苞が白色でそこから黄色い花弁を出す品種も栽培されている[7]


  1. ^ 以下、主として園芸植物大図鑑2(1994),p.1552
  2. ^ 佐々木(2016),p.98
  3. ^ 藤川(2013),p.95
  4. ^ 園芸植物大図鑑2(1994),p.1552
  5. ^ 藤川(2013),p.95
  6. ^ 佐々木(2016),p.98
  7. ^ 藤川(2013),p.95


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