チラン島とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > チラン島の意味・解説 

チラン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 02:31 UTC 版)

チラン島
Tiran Island
外交紛争のある島
他名: Yotvat (Hebrew)
チラン島
地理
所在地紅海
座標北緯27度57分 東経34度33分 / 北緯27.950度 東経34.550度 / 27.950; 34.550座標: 北緯27度57分 東経34度33分 / 北緯27.950度 東経34.550度 / 27.950; 34.550
島数1
面積80平方キロメートル (31 sq mi)
実効支配
 サウジアラビア
領有権主張
 サウジアラビア
 エジプト
人口統計
人口0人
チラン島

チラン島(チランとう、エジプト・アラビア語: جزيرة تيران‎)はチラン海峡中央部にあるサウジアラビア領の。面積は80平方キロメートル。エジプトに貸与されており、ラス・ムハマンド国立公園の一部となっている。

チラン海峡を管制できる要衝の位置にあり、アカバ湾の奥にはイスラエルエイラトがあることにより、特にアラブ側にとり重要性が高い。イスラエルの建国とその後の軍備増強を受けて、サウジアラビアがエジプトに軍派遣を要請し、1950年代以降はエジプト軍が管理している[1]。現在、島はエジプトとアメリカ合衆国の軍事要員が駐留しているのみであり、民間人は居住していない。

島を経由し、シナイ半島とサウジアラビアを結ぶ架橋計画が検討されている[2]。2016年4月、エジプトがサウジとの首脳会談でチラン島とその近くにあるサナフィル島の領有権がサウジにあると表明したことに対して、エジプト国内では抗議デモが発生した[3]

この合意に対して、エジプトの最高行政裁判所が2017年1月に「無効」判断を示したが、エジプト議会が2017年6月14日に合意を承認。これに対して再び抗議デモが発生した[1]

脚注

  1. ^ a b “管理の2島 サウジ帰属に「領土売り渡した」エジプトで抗議デモ”. 『毎日新聞』朝刊. (2017年6月18日). https://mainichi.jp/articles/20170618/ddm/007/030/069000c 
  2. ^ “サウジ、エジプト支援を強化 洋上橋建設で両首脳合意”. 『日本経済新聞』朝刊. (2016年4月12日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H5Q_S6A410C1FF1000/ 
  3. ^ “エジプトで反政府デモ 領有権巡る発表に抗議”. 『日本経済新聞』朝刊. (2016年4月26日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H8K_V20C16A4FF8000/ 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チラン島」の関連用語

チラン島のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チラン島のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチラン島 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS