タミル語 タミル語の概要

タミル語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 16:44 UTC 版)

タミル語
தமிழ்
話される国 インド
スリランカ
シンガポール
マレーシア
地域 南アジア東南アジア
話者数 約7,400万人
話者数の順位 18位
言語系統
ドラヴィダ語族
  • 南部ドラヴィダ語派
    • タミル・カンナダ語
      • タミル・コダグ語
        • タミル・マラヤーラム語
          • タミル語
表記体系 タミル文字
公的地位
公用語 インド タミル・ナードゥ州
スリランカ
シンガポール
少数言語として
承認
インド(連邦政府)
統制機関 タミル人文学中央研究所英語版タミル語版
スリランカ総務省英語版
情報通信省
言語コード
ISO 639-1 ta
ISO 639-2 tam
ISO 639-3 tam
インド国内のタミル語話者の分布
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同じドラヴィダ語族に属するマラヤーラム語ときわめて近い類縁関係の言語だが、後者がサンスクリットからの膨大な借用語を持つのに対し、当言語にはそれが(比較的)少ないため主に語彙の面で異なる。

インドではタミル・ナードゥ州公用語であり、また連邦でも憲法第8付則に定められた22の指定言語のひとつであるほか、スリランカシンガポールでは国の公用語の一つにもなっている。

世界で18番目に多い7400万人の話者人口を持つ。

1998年に大ヒットした映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』で日本でも一躍注目された言語である。

「タミール語」と呼称・表記されることもあるが、タミル語は母音の長短を区別する言語であり、かつ Tamiḻ の i は明白な短母音である。そのため、原語の発音に忠実にという原則からすれば明らかに誤った表記といえる。

タミル(Tamiḻ)という名称は、ドラミラ Dramiḻa(ドラヴィダ Dravida)の変化した形という説もある。

Tamiḻ という単語自体は sweetness という意味を持つ。

なおドラヴィダとは中世にサンスクリットで南方の諸民族を総称した語で、彼らの自称ではなくドラヴィダ語族を確立したイギリス人宣教師ロバート・コールドウェルによる再命名である。


  1. ^ a b c f と ʂ は借用語にのみ表れ、固有語の音で置き換えられることが多い
  2. ^ a b sɕ は方言によっては t͡ɕ の異音である
  3. ^ a b xɦ は方言によっては h の異音である
  1. ^ Keane, Elinor (2004). “Tamil”. Journal of the International Phonetic Association 34 (1): 111–116. 
  2. ^ マイナーな言語を扱う出版社の一例とされる白水社でも、2012年12月刊行の『ニューエクスプレス タミル語』が唯一である(白水社公式ホームページより。また、大学書林においてはタミル語関連書籍は一点も刊行されていない(大学書林公式ホームページより)。


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