スティーヴン・キング 作品同士のリンク

スティーヴン・キング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 14:40 UTC 版)

作品同士のリンク

キングの作品は『ダーク・タワー』シリーズを中心に多くの作品がリンクしている。さらに、『ダークタワー』シリーズとは別にキャッスルロックデリー(ともにメイン州の架空の街)等を繋がりにリンクする作品も多く、細かいリンクを辿るとほぼ全ての作品が繋がっている。

また、『レギュレイターズ』と『デスペレーション』では、全く同じ題材を全く違う視点、展開、タッチで描くという試みも行っている。

キングが創造した主な町としては以下が挙げられる。(右に登場した作品を挙げる)

また、実在する町も登場する。

またメイン州の都市であるバンガールイストンポートランドオーガスタブランズウィック等も頻出する。

他にも稀に作品の中に過去の作品やキングの名が登場することがある。

リチャード・バックマン

別ペンネームリチャード・バックマン(Richard Bachman)名義で、『死のロングウォーク』、『バトルランナー』、『痩せゆく男』、『レギュレイターズ』などを発表した。『死のロングウォーク』は、キングの事実上の処女長編小説である。

キングが別ペンネームのリチャード・バックマンを使った理由は、キングが小説家としてのキャリアをスタートさせた当時、米国出版業界では1人の作家は1年に1冊だけ出版する、という風潮があった。そのころ多作型の作家は、別ペンネームを使うことで年に複数冊の作品を出版していたので、それにのっとりキングもリチャード・バックマン名義を別に使うことで、年に2冊みずからの作品を出版しようとした経緯がある。

その他の意図としては、同じ作家が別ペンネームで書いた本がどれだけ売れるかキングが試してみようとした、とも言われている。

なお、この試みはディーン・R・クーンツピーター・ストラウブもかつてしていたとキングは述べている。

主な作品

長編

短編集

  • 深夜勤務 Night Shift(1978年)
    日本語訳版では『深夜勤務』、『トウモロコシ畑の子供たち』の二冊に分冊。
  • 骸骨乗組員 Skeleton Crew(1985年)
    日本語訳版では『骸骨乗組員』、『神々のワードプロセッサ』、『ミルクマン』の三冊に分冊。
  • Nightmares & Dreamscapes(1993年)
    日本語訳版は、ハードカバーで『いかしたバンドのいる街で』、『ヘッド・ダウン』の二冊に、文庫本で『ドランのキャデラック』、『いかしたバンドのいる街で』、『メイプル・ストリートの家』、『ブルックリンの八月』の四冊にそれぞれ分冊。
  • Everything's Eventual: 14 Dark Tales(2002年)
    日本語訳版では先行して単独刊行された中篇『ライディング・ザ・ブレット』を除いた13編を『第四解剖室』、『幸福の25セント硬貨』の二冊に分冊。
  • 夕暮れをすぎて Just After Sunset(2008年)
    日本語訳版は、『夜がはじまるとき』、『夕暮れをすぎて』の二冊に分冊。
  • わるい夢たちのバザール The Bazaar of Bad Dreams(2015年)
    日本語訳版は、『マイル81』、『夏の雷鳴』の二冊に分冊。

中編集

  • If It Bleeds If It Bleeds(2020年)未訳

ノンフィクション

映画・テレビオリジナル脚本

映像化作品

映画

太字表示されている作品はキング自らが脚本/監督を勤めたものである

テレビ


  1. ^ 1961年、14歳のときフォレスト・J・アッカーマン編集の『スペースメン』に短編 "The Killer" を投稿して、不採用になった。約20年後キングのサイン会にアッカーマンがこの原稿を持って現れ、キングを驚かせた。のちに、この短編は『フェイマス・モンスターズ・オブ・フィルムランド』1994年春号(#202)に掲載された。表紙には「キングの初めてのストーリー」とある。(画像)。キングもこれが初めての投稿作品であると『小説作法』で述べている。しかし14歳のキングが原稿に添えた手紙には「これまで2年間投稿している」とある(画像)
  2. ^ "I Was a Teenage Grave Robber" 掲載時のタイトルは変更された。
  3. ^ キューブリック監督の『シャイニング』に不満だったから脚本を書いて出演までしたのだが、村上春樹『THE SCRAP』(文藝春秋1987年)によれば、「恐怖小説作家が真剣に恐怖とは何かと考えはじめたり、ユーモア小説作家が真剣にユーモアとは何かと考えはじめたりすると、物事はわりにまずい方向に流れちゃうみたいである」という。


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