グライダー 競技

グライダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/28 15:39 UTC 版)

競技

日本滑空選手権の発航前風景

スカイスポーツとして欧米では6月を中心にグライダー競技会が盛んに開かれる。200~1,000km程度の指定コースの平均速度を主に競う2年に1度の世界選手権には日本人も出場しているが成績上位者は英仏独に多い。国際競技会は FAIの規則が原則適用される。競技カテゴリーは参加者により一般、女子のみ、ジュニアと分かれ(国によりシニアもあり)、機体別に翼幅無制限(オープン)クラス、18mクラス、15mクラス、スタンダードクラス(15mクラスでかつフラップのないもの)、ワールドクラス(認定はPW-5の一機種のみ)、クラブクラス(15mクラスの機種で古いもの)に分かれている。日本選手権も開催されており120~280km程度のコースで実施される。

高性能機種はまず競技のための最新機として販売されるため規則の変更と共に生産される機体が変わってゆく。距離・速度競技とは別に、曲技飛行のカテゴリーとしてのグライダー曲技世界選手権もある。日本国内ではグライダー、飛行機とも定期的な曲技日本選手権は開催されていないが、イベントなどで時折披露される。

同立戦七大戦でもグライダー競技が行われている。

飛行場所

日本の滑空場は四国と沖縄を除き全国にある。広い平坦な用地を必要とするため河川敷を利用している場合が多く、利根川水系には目立って多い。飛行場自衛隊基地を利用している場合もある。日本の飛行団体は大学系と一般に分かれて各所にある。他国でも滑空場は空港とは別にあることが多い。日本は地形、気象とも変化に富みソアリングには好適な自然条件である。しかし谷や平地に住宅、送電線が多く、水田に水が張られている時期には場外着陸が容易でないことから高性能機と細かな計画が距離飛行に必要とされる。日本国内航空法でも諸外国と同じくグライダー、モーターグライダーは離着陸を飛行場外で行うことができる。

日本の主な滑空場

脚注


  1. ^ ライト兄弟より50年早く「飛行機械」に人を乗せて飛ばした英国人がいた”. WIRED (2002年12月18日). 2023年7月24日閲覧。
  2. ^ 12月 9日 日本初のグライダーが飛ぶ(1909年)”. ブルーバック編集部 (2019年12月9日). 2023年7月24日閲覧。
  3. ^ 手製のグライダーで飛行に成功『東京朝日新聞』大正14年3月23日(『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編p158 大正ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  4. ^ 石岡にわが国初の滑空専門学校『朝日新聞』昭和19年1月15日(『昭和ニュース事典第8巻 昭和17年/昭和20年』本編p8 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)






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