キングゴジュラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/05 01:35 UTC 版)
設定解説
キングゴジュラス KING GOJURAS[1] | |
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番号 | RPZ-24[1] HRZ-001(RCZ)[2] |
所属 | ヘリック共和国[1] |
分類 | ティラノサウルス型[1] |
全高 | 26.2m[1] |
全長 | 36.0m[1] |
全幅 | 20.2m[1] |
重量 | 510.0t[1] |
最高速度 | 140km/h[1] |
乗員人数 | 1名 |
主な搭乗者 | ヘリック・ムーロアII世[3] |
ZEP | 攻撃力:95[1] 防御力:88[1] 総合力:183[1] |
武装 | ブレードホーン[1] スーパーサウンドブラスター[1] ミサイルポッド[1] ガンフラッシャー[1] スーパーガトリング砲×3[1] ダブルキャノン×2[1] クラッシャーテイル[1] ビッグクロー×2[1] マルチレーダーアンテナ×4[1] (通信用アンテナ)[1] (全天候3Dレーダーアンテナ)[1] (大型複合レーダーアンテナ)[1] (対地センサーアンテナ)[1] グラビティモーメントバリアー[2] |
ゾイドバトルストーリー終盤の大陸間戦争(第一次大陸間戦争)末期、ヘリック共和国が暗黒軍(ガイロス帝国)との決戦のために持てる技術を結集して生み出した、最終決戦用のティラノサウルス型の最強ゾイド[1]。
その開発ベースにはゴジュラスと同一の野生体を使用し[4]、内部システムにはグローバリーIII世号に由来する[2]「重力コントローラー」と「エネルギーフィールド」を内蔵し、重力コントローラーによってその駆動をアシストし[5]、エネルギーフィールドによって巨体を支えている[6]。また、コクピットには重装甲を設けており、モニターには3Dディスプレイを導入した[7]。
ゴジュラス同様に格闘戦を得意とし、全身の各種兵装を駆使し暗黒軍ゾイドを一方的に破壊する[8]。その上全身は通常ゾイドの攻撃を跳ね返すほどの非常に強力な重装甲で覆われており[3]、デス・キャットの超重力弾砲の直撃に耐えた場面もあった[9]。さらに電子戦や水中戦も可能とする[1]。キングゴジュラスの登場から約40年後、第二次大陸間戦争以降も強力な新型ゾイドが次々と開発されたが、それでもなお、本機を越える戦闘力を持ったゾイドは存在しないと言われている[10]。
武装・装備
- ブレードホーン
- 額部に装備されているブレード状の一本角。1万度の超高熱を発して赤色に発光しながら相手を切り裂く[7]。
- スーパーサウンドブラスター
- 口腔内に装備される超音波兵器。自身の咆哮を数億倍に増幅して発生させた超音波を放出し、対象敵装甲に共振現象を起こさせて粉砕する[2]。首部分に超音波増幅装置を設けており、他の音が混ざらないよう厚い壁で遮蔽されている[7]。
- アーマードコクピット
- 後頭部にある装甲式のコクピット。パイロットを保護する分厚い装甲と、外の様子を投影する3Dディスプレイを装備する[7]。
- ミサイルポッド
- 口腔内に装備している兵装[2]。
- ガンフラッシャー
- 胸部(胸元)に搭載しているスーパーガトリング砲のためのエネルギー増幅装置[8]。
- スーパーガトリング砲
- 胸部中央に装備する3砲身のガトリング砲。荷電粒子砲・レーザービーム砲・超電磁砲の3種類の武器を高速回転させながら[1]毎分3000発で撃ち出し、あらゆる物体を破壊する[8]。機体内部のローリング・チャージャーを出力源としており、3種類の武器は交互に連射される[7]。
- ダブルキャノン
- スーパーガトリング砲の両側に設置された2連装砲。スーパーガトリング砲と同様に回転する。超高熱弾を発射し、分厚い装甲を撃ち抜く威力を持つ[8]。
- クラッシャーテイル
- キングゴジュラスの尾部。高速で振り回して対象ゾイドをなぎ払う[8]。内部には駆動を補助するためのエンジンが搭載されている[7]。
- ビッグクロー
- 両腕の爪。敵を捕らえて引き裂く超硬度合金製のクローで、その硬さはダイヤモンドの100倍に及ぶ[7]。
- マルチレーダーアンテナ
- 背部の背ビレ状アンテナ。通信からジャミングまでを行う[8]。四基で構成されており、上から最上段が通信用アンテナ、二段目が全天候3Dレーダーアンテナ、三段目が大型複合レーダーアンテナ、尾部の最下段が対地センサーアンテナとなる[1]。
- グラビティモーメントバリアー
- エネルギーフィールドによるエネルギーを頭部のブレードホーンから放出して展開するバリア[2]。
キット
- RPZ-24 キングゴジュラス
- 1990年冬に発売。販売価格の7980円(税別)は第一期シリーズの商品としては最高額[注 1]。箱には取っ手がついており、高さが60cm近くになる。キャッチコピーは「叫ぶ!!戦う!!脅威のバトルアクションメカ」。完成品は身長約36cm・全長約40cm。乗員は1名。
- ゴジュラスと同じく単二電池2本が歩行に、単三電池2本が発光に使われる。単二は腹部に、単三は尾の根本部分に収まる。動力スイッチは尾の付け根の背ビレとなっており、二番目の背ビレを取り外すとグレードアップユニットを装着できる。その近くに発光用スイッチもあり、ゴジュラス同様、発光と歩行を別個にすることも出来るが、そうなるとガンフラッシャー部の発光はしなくなる(目部分は発光)。
- スイッチを入れると尾を左右に振り、手を上下させ、胸のスーパーガトリング砲を回転させながら歩行し、目を発光させる。目もゴジュラスやデスザウラーと同じく一定時間経つと点滅し、そこに隣接しているブレードホーンも光る。
- ある程度歩行すると歩みを止め、首を左右に振り、胸のガンフラッシャーを発光させ、ビッグクローを左右に大きく拡げながら口を開けて、大きな音量で咆吼、これを二回行った後、元の動作を繰り返す。
- 2018年6月にゾイドワイルドシリーズが販売されるまでは、歩行後にアクションを起こすギミックを持つゾイドは、エヴォドライブ[注 2]を除くと本機とムゲンライガーだけであった。本製品と最終発売ゾイドであるデス・キャットをもって1983年~1990年にかけて展開していたゾイドシリーズは終了した。2006年のホロテックゴジュラス発売のキャンペーンでは、特賞がキングゴジュラスとなっていた。
- HRZ-001 キングゴジュラス
- 2008年9月25日発売。上述キットの復刻仕様だが、グレーだったキャップはホワイトに変更された。旧版では目がスイッチを切るまで点滅を続けるが、発光スイッチを入れると、ずっと点滅したままとなり、さらにスイッチの色は赤から黒へと変更された。電池を入れる向きも+-交互から本体に向かって二本とも+になり、電池蓋がネジ式になっているという違いがある。
- プロトタイプキングゴジュラス
1990年の本キット発売前に、懸賞によって100名に配布されたキット[8]。カラーリングは薄い白紫の市販品に比べ、暗い緑がかった青配色になっているが、ブレードホーンなど赤い部分は市販キットと同じ。
注釈
- ^ それまでの最高額商品はウルトラザウルス、マッドサンダーの5980円。
- ^ ゾイド生誕25周年に発売された完成済キットで、充電式電池と超小型モーターを搭載しており通常のゾイドとは異なる特殊なシリーズ(ゼンマイ駆動式製品も含めて全4種)。
- ^ このの際交戦したギル・ベイダーは、記事内で「ギル・ベイダー」、「ミニギル・ベイダー」という表記ゆれが見られた[15]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 『RPZ-24 キングゴジュラス』トミー、1990年10月発売、商品パッケージ。
- ^ a b c d e f 『HRZ-001 キングゴジュラス』タカラトミー、2008年9月27日発売、商品パッケージ。
- ^ a b 『月刊ゾイドグラフィックスVOL.7 シーパンツァー』タカラトミー、2008年7月26日発売、付属冊子。
- ^ 電撃ホビーマガジン2001年11月号 2001, p. 264-265.
- ^ 『月刊ゾイドグラフィックス増刊号 オルディオス』タカラトミー、2008年11月28日発売、付属冊子。
- ^ 電撃ホビーマガジン2009年2月号 2009, p. 129.
- ^ a b c d e f g 小学二年生1990年12月号 1990, p. 26-28.
- ^ a b c d e f g h 『SUPER REAL ACTION MAGAZINE ゾイドグラフィックスVOL.21』トミー、1990年、小冊子。
- ^ a b 小学三年生1991年2月号 1991, p. 45-47.
- ^ プロイツェンの反逆 2003, p. 61.
- ^ 小学一年生1990年10月号 1990, p. 87-89.
- ^ 小学一年生1990年12月号 1990, p. 79-81.
- ^ 小学一年生1991年2月号 1991, p. 107-109.
- ^ 小学二年生1990年9月号 1990, p. 98-100.
- ^ a b 小学二年生1990年10月号 1990, p. 150-152.
- ^ 小学二年生1990年11月号 1990, p. 87-89.
- ^ 小学二年生1991年1月号 1991, p. 52-53.
- ^ 小学二年生1991年2月号 1991, p. 48-49.
- ^ 小学三年生1990年9月号 1990, p. 25-27.
- ^ 小学三年生1990年10月号 1990, p. 33-35.
- ^ 小学三年生1990年11月号 1990, p. 26-28.
- ^ 小学三年生1991年1月号 1991, p. 88-91.
- ^ 小学三年生1991年3月号 1991, p. 137-140.
- ^ てれびくん1990年10月号 1990, p. 63-65.
- ^ a b c 『月刊ゾイドグラフィックス VOL.7 シーパンツァー』タカラトミー、2008年7月26日発売、付属冊子。
- ^ 小学二年生1993年10月号 1993, p. 108-109.
- ^ 小学二年生1993年11月号 1993, p. 116-117.
- ^ 小学二年生1993年12月号 1993, p. 120-121.
- ^ 小学二年生1994年1月号 1994, p. 112-113.
- ^ フィギュア王2001年でのやまだたかひろのインタビューから[要文献特定詳細情報]。
- 1 キングゴジュラスとは
- 2 キングゴジュラスの概要
- 3 作中での活躍
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