キャロライン・ジャン キャロライン・ジャンの概要

キャロライン・ジャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 16:58 UTC 版)

キャロライン・ジャン
Caroline ZHANG
2009年世界ジュニア選手権でのジャン
生誕 (1993-05-20) 1993年5月20日(30歳)
アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン
身長 163センチメートル
選手情報
代表国 アメリカ合衆国
コーチ ピーター・オペガード
カレン・クワン=オペガード
Tammy Gambill
李明珠[1]
Sandra Holmes[1]
Mary Beckstell
Sandra Holmes
所属クラブ オールイヤーFSC[1]
ISUパーソナルベストスコア
+3/-3 GOEシステム
総合176.482007年グランプリファイナル
SP62.602008年世界ジュニア選手権
FS117.442012年四大陸選手権
獲得メダル
四大陸選手権
2010 全州 女子シングル
2012 コロラドスプリングス 女子シングル
世界国別対抗戦
2009 東京 団体
世界ジュニア選手権
2007 オーベルストドルフ 女子シングル
2008 ソフィア 女子シングル
2009 ソフィア 女子シングル
ジュニアグランプリファイナル
2006 ソフィア 女子シングル

2010年・2012年四大陸選手権3位、2009年全米選手権3位、2007年GPファイナル4位、2007年世界ジュニア選手権優勝、2006年JGPファイナル優勝。

人物

ボストン生まれ、カリフォルニア育ちの中国系アメリカ人二世[1]。両親は武漢市出身で、姉は中国生まれである。

趣味はヴァイオリンピアノ絵画クラシックバレエ。また、大変な読書家でもあり、彼女が6年生の時の先生が、「彼女に罰を与える最もよい方法は本を取り上げることだ」とよく言っていたという逸話もある。好きな食べ物はブルーベリー

憧れのフィギュアスケート選手はミシェル・クワンで、彼女と同じ年齢で世界ジュニア選手権の優勝を果たしたことを誇りに思っている。また、練習拠点はクワン家が所有するアイスリンクである。

2016年4月5日、グラント・ホッホスタインと婚約した[2]

経歴

5歳のころ、テレビで見たのをきっかけにフィギュアスケートを始めた。

2005-2006シーズン、12歳で全米選手権(ジュニアクラス)に初出場、8位入賞。翌2006-2007シーズン、ISUジュニアグランプリに参戦、JGPメキシコ杯、JGP台湾杯、JGPファイナルの全3戦において、SPFSともに1位となり、完全優勝を果たした。

2007年の全米選手権のジュニアクラスでは優勝が確実視されていたものの、長洲未来に敗れて2位。世界ジュニア選手権では長洲を抑えて、初出場初優勝。このシーズンの国際大会完全制覇を達成した。

2008全米選手権の表彰式(右がキャロライン・ジャン)

2007-2008シーズンから本格的にシニア参戦。2007年10月、日米対抗フィギュア参戦のため初来日し、アメリカ女子の団体優勝に貢献、個人成績では2位。初参加のグランプリシリーズでは、初戦のスケートアメリカで3位、第2戦の中国杯では2位となり、グランプリファイナルの出場権を獲得。グランプリファイナルではSP、FSともに自己最高得点を更新し4位となった。2008年、全米選手権のシニアクラスに初出場し4位。2年連続で出場した世界ジュニア選手権では2位入賞を果たした。

2009-2010シーズン、全米選手権では11位と沈んだものの、四大陸選手権では前年から1つ順位を上げ、表彰台に上った。

2011年の1月にコーチをピーター・オペガードに変更。

2011-2012シーズン、全米選手権では3回転ループ-3回転ループのコンビネーションをSPから組み込んできて3位、FSでは4位となったものの3年ぶりに全米選手権の表彰台に上った。四大陸選手権ではFSのパーソナルベストを更新する会心の出来で、2年ぶりの銅メダルを獲得した。

2015年3月3日、先天的な股関節の欠陥と股関節インピンジメントの手術を行った。骨盤を切り離し横にずらすことによって、寛骨臼が大腿骨の骨頭を覆うように調整するものだという。怪我の回復には9ヶ月から12ヶ月を要するため、2015-2016シーズンの試合は欠場する[3]

技術・演技

アクセルを除く5種類の3回転ジャンプを跳ぶことができ、 3回転フリップ-3回転トウループのコンビネーションジャンプも得意。しかし、本来的にトウ系ジャンプが苦手で[4]ルッツは踏み切りがインサイドになってしまうため、エラーエッジ判定を受けて減点されている[1]

驚異的な柔軟性の持ち主で、背中を大きく反らしたパールスピンと呼ばれる変形ビールマンスピンや、180度開脚してのスパイラルシークエンスが高い評価を得ている[1]

キャロライン・ジャンのレイバックスピン(2007年GPスケートアメリカ

  1. ^ a b c d e f g 『フィギュアスケートDays Plus 2008-2009女子シングル読本』ダイエックス出版、2008年9月、p.80
  2. ^ Hochstein proposes to Zhang in NYC's Central Park
  3. ^ The Inside Edge: Zhang recovering after surgery
  4. ^ a b 『ワールド・フィギュアスケート 35』新書館、2008年12月、p.31
  5. ^ 『WFS35』p.30
  6. ^ 「Color of Costume」『フィギュアスケートDays vol.9』ダイエックス出版、2009年4月、pp.58-61


「キャロライン・ジャン」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キャロライン・ジャン」の関連用語

キャロライン・ジャンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キャロライン・ジャンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキャロライン・ジャン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS