エルファリアII ザ・クエスト・オブ・ザ・メルド エルファリアII ザ・クエスト・オブ・ザ・メルドの概要

エルファリアII ザ・クエスト・オブ・ザ・メルド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/23 09:05 UTC 版)

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エルファリアII ザ・クエスト・オブ・ザ・メルド
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 スーパーファミコン (SFC)
ニンテンドウパワー (NP)
開発元 ハドソン
レッドカンパニー
発売元 ハドソン
プロデューサー 和気正則
小林雅樹
ディレクター 小崎整
桶谷正剛
シナリオ あだちひろし
刈部雅章
プログラマー 桶谷正剛
さとうまさと
音楽 タケカワユキヒデ
美術 松下進
シリーズ エルファリアシリーズ
人数 1人
メディア 16メガビットロムカセット[1]
発売日 SFC
199506091995年6月9日
NP
199709301997年9月30日
その他 型式:SHVC-AEFJ-JPN
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前作『エルファリア』(1993年)の100年後の世界が舞台となった続編である。主人公のキバを操作し、かつて世界を滅亡させようと企んでいた「エルザード王」の復活を阻止する事を目的としている。前作では独特なゲームシステムを採用していたが、本作ではレベルアップの概念が導入されるなど一般的なロールプレイングゲームのシステムが採用された。

開発はハドソンおよびレッドカンパニーが行い、スタッフは前作に続きキャラクター・デザインは松下進、プロデューサーは小林雅樹、ディレクターは桶谷正剛、シナリオはあだちひろしが担当している他、音楽はシンガーソングライタータケカワユキヒデが担当している。

ゲーム内容

奇抜なゲームシステムだった前作と比べると、ユーザーの不興を受けてか、レベルの概念が導入されるなど一般のRPGのシステムにやや歩み寄ったような形になっている[2]。しかし戦闘がセミオートであったり、パーティーと敵の間に相性があることについては前作のシステムを踏襲している。前作のウリの一つだったメルドシステムも、形を変えて登場している。

ストーリーについては前作の続編という位置づけだが、前作での重要な出来事や設定については作中で解説されるので、前作をプレイしていなくても楽しむことが出来る。ただしシナリオの本筋とあまり関係ない場面では、前作をプレイしていないと全く意味がわからないネタも結構ある。

システム

  • パーティーメンバー4人のうち、2人が前衛、2人が後衛となる。前衛は直接攻撃や必殺技で攻撃し、後衛は魔法で攻撃や前衛の補助を行うことが基本となる。そのうち、ある特定の配置にすることで、属性を持ったフォーメーションにすることが出来る。敵側にも属性があり、こちらのフォーメーションの属性との間には相性が存在する。
  • キャラクターにはそれぞれ「ファイトレベル」と「マジックレベル」があり、前衛のキャラには「ファイトレベル」の、後衛のキャラには「マジックレベル」の経験値が加算される。「ファイトレベル」はHPや強さ、「マジックレベル」はMPや知力に影響する。上記のフォーメーションとの関係で、バランスよく上げていかないと後で苦労することになる。
  • 武器や防具の概念がある。武器には属性が存在し、大きく分けて長剣(水属性)・ヤリ(火属性)・短剣(風属性)・オノ(土属性)がある。さらに闇属性・光属性・ラ属性の武器もある。なお、そのキャラにとって弱点となるような属性の武器は装備することが出来ない。武器はメルドによって生成し、チャージによって強化することが出来る(後述)。防具はお守りや指輪があり、ステータスを上げたり属性防御を上げたりする効果がある。
  • 戦闘では前作と同様、プレイヤーの出来る行動は「使用する魔法や必殺技を選ぶ」「戦闘から逃げる」だけで、あとは傍観しているだけで自動で戦闘が進んでいく。
  • 属性の相関関係は、水は火に強く、火は風に強く、風は土に強く、土は水に強い、となっている。シナリオが進むとさらに闇・光・ラの3つの属性が登場し、ラは光に強く、光は闇に強い、となっている。

チャージ&メルドシステム

前作のウリの一つだったメルドシステムは、やや形を変えて登場している。ストーリー序盤ではメルドが禁止されているが、ストーリーが進むにつれてチャージ、そしてメルドと解禁されていく。

  • チャージは、ある武器に別のアイテムを合成してその武器を強化するシステムである。武器には攻力と能力が存在し、チャージしたアイテムによって決まったぶんだけそれぞれのレベルが上昇する。攻力は武器の攻撃力に、能力は使える技の数に影響する。攻力レベルには限界が設けられているが、その武器と同じ属性のお守りや指輪をチャージすることでその限界を引き上げることが可能である(これをスペシャルチャージと呼ぶ)。どちらかというと、こちらの方が前作のメルドに近い。
  • メルドは、ある武器に別のアイテムを合成して新たな武器を作り出すシステムである。材料となるアイテム同士の属性の相性によって、新しく出来る武器の属性が決まる。最強の武器の類はメルドによって生成するしか入手方法はない。

設定

ストーリー

100年前、世界を破滅から救った英雄パイン。パインはその後、「禁断の森」を食い止めるため単身そこへ赴き、以後帰ってくることはなかった。そして、ロマの大神官ゲドラーはパインの残した言葉によってメルド禁止令を発令し、大規模なメルダーの迫害に乗り出した。

一方、ボアの森に居たハンター、キバとシャンゴの前に、突如謎の男キールが現れる。キールはキバの父ベータが持っていたはずの"ラの杖"を有しており、キバはその理由を問いただそうとするが、キールによって言いくるめられザザ寺院の地下へ導かれる。そこにはかつて世界を滅ぼそうとしたエルザード王が封印されており、キールはラの杖を利用してそれを復活させることが目的だったのである。そこへ、キールの婚約者であるリーファとグリフのルークが駆けつけ、キールを止めようとする。エルザードを復活させる儀式は結局失敗に終わるが、キバ・リーファ・ルーク・シャンゴの4人はエルザードの姿を目の当たりにし、謎の鍵を握るキールを追う旅に出ることになる。

用語

この世界に満ちているというエネルギー。チャージやメルドはこのエネルギーを利用して行われているとされている。
禁断の森
ある事件がきっかけで突如世界を覆い始めた謎の森林地帯。メルドンと呼ばれる奇妙な生物が生息している。
グリフ
奇妙な姿をした生物。語尾に「グリ」をつけ、「グリグリ」と鳴く。現在は数が減少しており、クリフの村に少数が暮らしているだけである。
メルドン
禁断の森に住む生物。メルドに関する技術を持っている。語尾に「ドン」をつけ、「プー」と鳴く。その珍しさゆえ、ハンターたちの狩猟対象となっている。
魔物製造機
魔法戦争時代に、魔物を兵器として使うために造られた機械。ゾーラの残党ヨピナスとアグ・ウーがこれを使用しようとした際暴走し、禁断の森が拡大するきっかけとなった。その後Dr.ダロスが研究を重ね、より強い魔物を製造できるようになった。人間をベースとして魔物に改造するものもあり、メルダーの処刑にも用いられている。

  1. ^ 前田尋之「Chapter 2 スーパーファミコンソフトオールカタログ 1995年」『G-MOOK176 スーパーファミコンパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年9月28日、172頁。ISBN 9784862979131
  2. ^ 株式会社QBQ編 『スーパーファミコンクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117097 p83
  3. ^ a b エルファリアII 〜ザ・クエスト・オブ・ザ・メルド〜 まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年8月23日閲覧。
  4. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 181頁、 ASIN B00J16900U


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