テラ‐コッタ【(イタリア)terracotta】
テラコッタ〈terracotta〉
テラコッタ
テラコッタ
【英】:TERRACOTTA
語源は「焼いた土」を意味するイタリア語。粘土類を加熱すると焼きしめ現象が起こり固く緊密になる。歴史的には新石器時代からすでにみられ、現代に至るまで彫像や建築装飾など広く利用されてきた。粘土は世界各地で産出し、その色あいや品質もさまざまであるが、白色のものより有色のものの方が一般的である。酸化鉄その他の化学成分を含む土は、焼成すると色がつく。テラコッタという言葉は、赤または褐色を連想させるが、必ずしもこうした色に限られたものではなく、焼成してできる色は淡黄色から濃赤色または黒色まで幅広い。また、硬さとか強度は焼成温度によって大きく変わり、使う土の質と含水量によって差はあるが、焼成時に体積の10パーセント前後の収縮が生じる。技法的には粘土をこねて形をつくることは原理的に難しいことではなく、原始的ともいえる作業であるが、焼成時の問題から大型作品は中空にする必要がありそのために内刳りや中子の使用が考えられ、また同型品を量産するために型抜きの技術が用いられたりする。
テラコッタ
(terracotta から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 23:47 UTC 版)
テラコッタ (terra cotta) とはイタリア語の「焼いた (cotta) 土 (terra)」に由来する言葉。以下のような意味をもつ。
- ^ a b c d コトバンク「テラコッタ」
- 1 テラコッタとは
- 2 テラコッタの概要
- 3 外部リンク
素焼き
(terracotta から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/13 08:20 UTC 版)
素焼きあるいは素焼(すやき、羅: terra cocta、伊: terra cotta、英: terracotta[1]、テラコッタ)とは、
- ^ https://en.oxforddictionaries.com/definition/terracotta
- ^ 日本人が「素焼き」のものをさし出せば、欧米人はそれを「テラコッタだ」、「テラコッタ以外のなにものでもない」と判断する。欧米人が「テラコッタ」と言って差し出すものは、ほぼ全部、日本人が見れば「素焼き」以外のなにものでもない。(ただし細かいことを言えば)、「テラコッタ」は、日本人が言う「素焼き」した後に、塗料などで軽く彩色を加えたものや、焼く前に絵などを(かなり部分的に)描いて焼いたもの(「彩色テラコッタ」と呼ばれるもの、呼び分けられることも多いもの)も、含めて指している場合が稀にある。「テラコッタ」という語が指している範囲の中心部分、および大部分は、同じであり、両者は基本的に同義語である。そのような理由で、「素焼き」の記事でもしばしば縄文土器や兵馬俑が具体例として挙げられ、「テラコッタ」の記事でも縄文土器や兵馬俑が具体例として挙げられる。)日本の園芸店では、イタリアから輸入した素焼きのオシャレなデザインの植木鉢を、日本風に「素焼き」と表示せず、あえて「テラコッタ」と(オシャレな雰囲気の)表記にすることで、購入意欲を高めようとすることもある。だがそれは「素焼き」と「テラコッタ」が意味の上で異なるからではない。日本の素焼きの植木鉢と、イタリアの素焼きの植木鉢は、若干質感が異なることもあるが、それは、粘土の質や、焼成温度が違う傾向があるからである。作られている工房や温度設定次第では、イタリア製でも日本製でも、ほぼほぼ同じものもある。
- ^ a b c Grove Art Online, "Terracotta".
- ^ ブリタニカ国際大百科事典小項目
- ^ 津田梨早 (2005年4月10日). “ベルギー陶芸便り 素焼きの温度”. 2022年7月12日閲覧。
- ^ 鎌倉時代以降の、かつて男たちが頻繁に集って酒を飲んでいたであろう場所などを発掘すると、使用済みの「かわらけ」が大量に発見されることがある。
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