de 2000とは? わかりやすく解説

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DE2000

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/04 09:41 UTC 版)

西ドイツ国鉄202型ディーゼル機関車」の記事における「DE2000」の解説

1960年代初頭時点では、西ドイツ国鉄非電化区間向けのディーゼル機関車として、自重軽くできて廉価造れる、液体式変速機搭載した液体式ディーゼル機関車(DHL)を主力としており、1953年には本線用としてメキドロ社製変速機と1,100hp級ディーゼルエンジンを2基搭載した軸配置B-BのV200.0型(後の220型)を開発量産開始した。もっとも、このV200.0型は本線旅客機としては若干非力で、1962年には改良型として1,350hp級エンジンを2基搭載するV200.1型(後の221型)が開発され、V200.0型に代わって量産されるようになっていた。 しかし、これら2形式最高速度140km/hでの運転に適合した減速比、つまり旅客列車用のみに適合する変速機搭載しており、最高速度80km/hで運転される貨物列車牽引には不適であったまた、2エンジン搭載で製作コスト保守、それに軸重などで不利な点があった。 そのため、貨物列車牽引旅客列車牽引異な減速比変速機内部減速比切り替え対応し、1エンジンで2,000hpの出力得られ、しかもV200型よりも1ランク軽量、という厳しい条件満たした貨客両用汎用機計画された。 この計画では、1956年から1962年まで試作繰り返した末にV160型(後の216型)として液体式変速機搭載した車両完成量産化されたが、この試作が行われていた時期に、大手電機メーカーであるシーメンス社DEL開発し西ドイツ国鉄向けディーゼル機関車市場参入することを計画していた。 長期的な研究の末、機関車メーカーとして著名なヘンシェル社をパートナーとして完成した軸配置B-B箱形車体備えるそのDELは、メイン発電用エンジンが2,000hp級のマイバッハMD870であったことからDE2000と命名され1962年のハノーバー・トレードフェアに出展されデビュー飾った製番ヘンシェルとしてのものがNo.29862、シーメンス社としてのものがNo.6226である。 この機関車伝統的なDELであり、一時的に西ドイツ国鉄籍に編入され、V160型やV200型などとの性能比較試験実施されたものの、DHL将来非電化区間主力として開発・運用する方針固めていた西ドイツ国鉄受け入れられず、制式採用には至らなかった。 1968年コンピューター管理導入に伴い西ドイツ国鉄車両全般実施され形式称号改正では202 001-4という形式番号付与されたが、1969年には西ドイツ国鉄からメーカー返却され1970年5月ヴェストファーレン州立鉄道売却された。 同鉄道ではDE 0902と付番され、石灰石輸送貨物列車牽引用いられたが、1973年には機器延命のためにエンジン出力を1割落として1,800hpとしている。 もっとも、1977年には電装品深刻な故障発生1978年廃車されている。 なお、シーメンス社はこの機関車開発得られ成果輸出向けDEL応用ギリシア国鉄ローデシア国鉄納入することに成功している。

※この「DE2000」の解説は、「西ドイツ国鉄202型ディーゼル機関車」の解説の一部です。
「DE2000」を含む「西ドイツ国鉄202型ディーゼル機関車」の記事については、「西ドイツ国鉄202型ディーゼル機関車」の概要を参照ください。

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