バチカン【Vatican】
読み方：ばちかん
イタリアのローマ市内に位置し、ローマ教皇を元首とする世界最小の独立国。正称、バチカン市国。1929年、イタリアとのラテラノ条約によって成立。全カトリック教会の総本山である教皇庁が所在。バチカン宮殿・システィナ礼拝堂・サンピエトロ大聖堂・バチカン美術館などがあり、1984年、世界遺産（文化遺産）に登録された。面積0.44平方キロメートル。人口829人（2010）。
ヴァチカン【Vatican】
読み方：ヴぁちかん
⇒バチカン
バチカン 【Vatican】
ローマ教皇の統治するローマ市内にある独立国。一九二九年成立。バチカン市国。首都バチカン。世界最小の国で人口は一〇〇〇人に満たない。八世紀以降、教皇が中部イタリアを中心に広大な領土（教皇領）を有していたが、一八六八年頃までにイタリア王国に併合され、さらに七〇年ローマも王国軍に占領された。七一年バチカン宮殿もイタリア国家に帰属されたが、ムッソリーニ政府と教皇庁との間に政教和約（ラテラノ条約）が成立し、バチカン市国が生まれた。バチカン宮殿はカトリック教会の総本山として、全世界に政治的・文化的影響力を有し、とくに第二バチカン公会議（一九六二～六五、第二一回総会議）以降は、世界のキリスト教諸勢力の中心として活躍（第一公会議は一八六九～七〇、第二〇回総会議）。バチカン宮殿は九世紀以後、教皇の住居であったが、グレゴリウス一一世がアビニョンからローマに帰還して以来（一三七七−）常住の宮殿となる。他に公会議が行われたサン-ピエトロ大聖堂もある。
VATICAN (#6)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/10 16:50 UTC 版)
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