プチコン
(SmileBasic から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 09:08 UTC 版)
「プチコン」(PETIT COMPUTER)は、2011年3月9日にスマイルブームより配信されたニンテンドーDSiウェア。開発については、北海道札幌市に所在するJOEDOWN、スマイルブーム、ロケットスタジオの3社による共同開発[1][2]。バージョンアップ版である「プチコンmkII」についても記述する。
- ^ 『ニンテンドーDSiウェア「プチコン」新発売のご案内』(プレスリリース)スマイルブーム、2011年2月24日 。2011年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “【石井英男のデジタル探検隊】 「プチコン」を開発したスマイルブーム小林貴樹社長インタビュー ~今だから話せる開発秘話と次回作「プチコン+」について”. PC Watch. 株式会社インプレス (2011年10月31日). 2021年5月8日閲覧。
- ^ “プチコン:説明書”. SmileBoom. 2014年8月10日閲覧。
- ^ 画像やテキストデータ、印刷物等で配布されたプログラムリストを手打ちで入力することは可能で、公式サイトでもユーザからのプログラム投稿の一部が、こうした方法で送られている事が明かされている。
- ^ 公式サイトにて言及
- ^ 公式サイトで伏せ字ながら言及しているMSX (初代規格)は最大64キロバイト。
- ^ 公式サイトの投稿プログラムにて確認可能
- ^ “プチコン”. 2011年12月30日閲覧。
SMILEBASIC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 09:37 UTC 版)
当時のパソコンを意識したレトロなBASICであるが、プログラム実行のために使えるメモリ容量が1,048,576バイト (1MB)であったりと、当時よりはかなり高性能のスペックを持っている。このほかに、十字ボタンやタッチパネルの入力情報も取得出来る。BASICでゲームを作る場合、当時のパソコンでは処理速度に難があり、当時コンピュータゲームの主流であったアーケードゲームと同等の速度をBASICで再現することは不可能であったが、プチコンにおいてはこれを容易にこなし、ファミリーコンピュータと同程度のゲームを作る事も可能である。 コマンドなどの主な特徴は以下の通りで、一部においては当時のパソコンでなく現代の仕様をあえて取り入れ、プログラミングの負担軽減をはかっている。 編集モード 当時のパソコンでは行番号プログラム入力と、行番号プログラム実行および行番号なしプログラム実行が同じ画面だったが、プチコンでは前者を編集モード、後者を実行モードとして、画面を切り替えている。編集モードの左に出ている番号は、1から自動的に並んでおり(画面右端まで行っても改行されず、右にスクロールして出っ張る)、現代のパソコンのテキストエディタと実質的に変わらない。編集モードで複写・貼り付け・削除も一行単位で可能。 ジャンプ先指定 当時のパソコンではプログラムを打ち込むユーザが行番号を指定していたが、プチコンではすべて、頭に"@"を関するラベルに統一されている。 IF命令による条件判断 代入は「=」だが、「AとBが同じ」は「=」でなく「==」、「AとBが違う」は「<>」でなく「!=」となる。これはC言語と同じである。またIF文にELSE分岐(条件が成立しない場合に実行)は存在しない。 画面表示命令 一般的なBASIC言語では、命令文で"?"を入力するとPRINTに自動変換されるが、プチコンでは"?"もPRINTもそのまま表示が保たれ、どちらも画面表示命令として機能する。 サウンド機能 二種類に大別できる。当時のパソコンのMML方式とDSのサウンド方式に差がありすぎ、現代型ソフト一本分の機能が必要になるため、こうした仕様になったとのこと。 BGMPLAY命令はあらかじめプリセットされているBGM30曲(制作はJOEDOWN)から選択する。一度実行するとエンドレス再生されるが(プログラムを止めたり、編集モードに入っても演奏され続ける)、ゲームにおける特定場面用に短時間演奏のみで自動終了するブリッジ式のBGMも3種類収録。 もう一方のBEEP命令は、当時のパソコンでは単なるビープ音を出すだけであったが、本機ではゲームによく使われるフィーチャーにあわせた70種類の効果音を実装。ブリッジ式BGM並みに長い音も存在する。周波数16384段、音量128段、パンポット128段を操作可能で、当時のパソコンのMUSIC命令やPLAY命令以上のMML並みの機能を持つ。 その他 一度実行したプログラムをRUN命令で再実行すると、変数が当時のパソコンではリセットされたが、プチコンでは前回の実行時の値がそのまま保存されている(CONT命令と同じ)。リセットにはCLEAR命令が必要。 文字列編集関数にLEFT$関数とRIGHT$関数は存在せず、MID$関数のみ。またMID$関数による処理対象文字列の最初の左端を指示する値が、当時のパソコンやMicrosoft BASICでは1だったが、プチコンではC言語のstrn***関数などと同じ0。
※この「SMILEBASIC」の解説は、「プチコン」の解説の一部です。
「SMILEBASIC」を含む「プチコン」の記事については、「プチコン」の概要を参照ください。
- SmileBasicのページへのリンク