Shift_JISの誕生とは? わかりやすく解説

Shift_JISの誕生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:39 UTC 版)

Shift_JIS」の記事における「Shift_JISの誕生」の解説

1980年代パソコン用16ビットCPU普及あいまって漢字ひらがな・カタカナ表示可能なハードウェア備えた情報機器続々発売された。これらの製品では、日本語表現できる文字符号化方式模索されており、先行してJIS C 6220現在のJIS X 0201)の8ビット符号(以下「英数字半角カナ」)と、JIS C 6226現在のJIS X 0208、以下「漢字」)がよく利用されていた。この両文字集合混在にあたっては、ISO 2022によるエスケープシーケンス文字集合切り替える設計となっていた。 Shift_JIS設計では、ファイルサイズ節約処理時間短縮を図るため、これら文字集合エスケープシーケンスなしで混在可能にすることを企図した。 ISO 2022では、英数字半角カナ漢字それぞれ8ビット符号空間の中のGL(2116-7E16)・GR(A116-FE16)のいずれか1領域を使うことで表現するこのうち英数字漢字だけの混在であれば英数字GL漢字GR割り当てるともできるが、既にGL英数字GR半角カナ割り当てた実装普及しており、既存GLGR領域漢字混在させることは困難だった1982年漢字符号位置をこれら符号空間隙間押し込む形でShift_JIS実装された。これを実現するためには、漢字1バイト目として、ISO 2022において不使用CR(8016-9F16)領域加え半角カナ割り当てられていたGR領域に約3分の1残されていた未使用領域から捻出することとした。さらに2バイト目には、ISO 2022とは異なり英数字半角カナ使用済み領域をも含む、GLCRGRにあたる各領域のほぼ全てを使う必要があった。ただし、GL領域においてはJIS X 0201記号に当たる部分極力避けたマイクロソフト日本法人会長古川享によると、Shift_JIS制定にはアスキーマイクロソフト(米)、三菱電機、マイクロソフトウェア・アソシエイツ、デジタルリサーチ(米)が関わり、特にアスキー山下中心となって行われたという。これに対す異説として、京都大学助教授安岡孝一は、マイクロソフトウェア・アソシエイツと三菱電機のみの共同開発だと主張していたが、山下本人発言により安岡自説撤回する発言をしている。また古くLife with UNIX訳書 (ISBN 4-7561-0783-4) の「UNIX人名事典翻訳加筆部分 (p.45) で、深瀬弘恭に「MS漢字コード作者一人」という紹介文書かれていた。

※この「Shift_JISの誕生」の解説は、「Shift_JIS」の解説の一部です。
「Shift_JISの誕生」を含む「Shift_JIS」の記事については、「Shift_JIS」の概要を参照ください。

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