RISCの機能とは? わかりやすく解説

RISCの機能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:39 UTC 版)

ノンコーディングRNA」の記事における「RISCの機能」の解説

RISC自身がもつガイドRNA相補的な標的配列をもつRNA結合し標的切断したり、翻訳抑制ポリA鎖の短縮などを引き起こす一般に小分子RNAどのように働くかはsmall RNA生合成過程よりもむしろ、取り込まれるArgonaute蛋白質性質依存するいいかえればsmall RNAArgonaute標的RNAへ導くガイドとしての働きをしているだけであり、実際機能発揮しているのはArgonaute蛋白質である。スライサー活性をもつArgonauteガイド鎖と相補性の高い標的配列結合した場合にはパッセンジャー鎖の切断と全く同じメカニズムにより標的mRNA切断する。これに対してスライサー活性持たないArgonaute場合、あるいはガイド鎖と標的配列中央付近にミスマッチ存在する場合には切断起こらないが、標的配列上に結合し下流サイレンシング因子よびこむ足場として機能する一般にsiRNA相補的な長い二本鎖RNAから作られるため、siRNA配列自身由来するRNAと完全に相補的であり、その切断を行うことができる。一方でmiRNA標的mRNAとの相補性seed領域(あるいはseed領域加えて3’supplementary領域)に限定される場合多く一般に切断行わず翻訳抑制などのサイレンシング誘導する例外として哺乳類のmiR-196はHOXB8 mRNAに対してほぼ完全に相補的であり、その切断を行うことが知られている。またsiRNAなどの小分子RNA1つ細胞の中で働くわけではなく細胞間、あるいは組織間あるいは世代間のシグナルとして働くことが知られている。シグナルとして働く場合RISCあるいは何らかのRNA-蛋白質複合体としてシグナル伝達していると考えられている。

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RISCの機能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 15:09 UTC 版)

核酸医薬」の記事における「RISCの機能」の解説

RISC自身がもつガイドRNA相補的な標的配列をもつRNA結合し標的切断したり、翻訳抑制ポリA鎖の短縮などを引き起こす一般に小分子RNAどのように働くかはsmall RNA生合成過程よりもむしろ、取り込まれるArgonaute蛋白質性質依存するいいかえればsmall RNAArgonaute標的RNAへ導くガイドとしての働きをしているだけであり、実際機能発揮しているのはArgonaute蛋白質である。スライサー活性をもつArgonauteガイド鎖と相補性の高い標的配列結合した場合にはパッセンジャー鎖の切断と全く同じメカニズムにより標的mRNA切断する。これに対してスライサー活性持たないArgonaute場合、あるいはガイド鎖と標的配列中央付近にミスマッチ存在する場合には切断起こらないが、標的配列上に結合し下流サイレンシング因子よびこむ足場として機能する一般にsiRNA相補的な長い二本鎖RNAから作られるため、siRNA配列自身由来するRNAと完全に相補的であり、その切断を行うことができる。一方でmiRNA標的mRNAとの相補性seed領域(あるいはseed領域加えて3’supplementary領域)に限定される場合多く一般に切断行わず翻訳抑制などのサイレンシング誘導する例外として哺乳類のmiR-196はHOXB8 mRNAに対してほぼ完全に相補的であり、その切断を行うことが知られている。またsiRNAなどの小分子RNA1つ細胞の中で働くわけではなく細胞間、あるいは組織間あるいは世代間のシグナルとして働くことが知られている。シグナルとして働く場合RISCあるいは何らかのRNA-蛋白質複合体としてシグナル伝達していると考えられている。

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