マルタ 【Martha】
マルタ (マリアの姉)
聖マルタ | |
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イエスの接待に立ち働くマルタと説教に聴き入るマリア(画:フェルメール) | |
崇敬する教派 | 正教会 非カルゲドン派 カトリック教会 聖公会 |
記念日 | 7月29日 |
守護対象 | 料理人 |
マルタ(ベタニアのマルタ)またはマルファは、新約聖書に登場する女性でキリスト教の聖人。マルファは日本ハリストス正教会での読み方。
概要
ベタニアに暮らし、弟ラザロ、妹マリアと共にイエスと親しかった[1]。イエスが彼らの家を訪れた記述は、ルカによる福音書10:38-42、ヨハネによる福音書11:1-40、12:1-11などに見られる。記憶日は7月29日[1]。
イエスを迎えた時のマルタとマリアの態度の違いは、伝統的に「観想的生活」と「活動的生活」とを表すものであると考えられてきた[2]。
新約聖書にマルタの死にまつわる出来事は書かれていないが、中世頃よりプロヴァンス地方で宣教したとする伝承がある。マルタの聖遺物は1187年にタラスコンで発見された[2]。
絵画などで表現される場合、聖書ないし聖人伝の記述が含まれた図像で描かれ、ひしゃく、箒、鍵束などを持つ。また、主婦や手伝いをする姉妹の守護聖人とされる[2]。
これとは別に、マルタを象徴する図像にドラゴンがある。これはタラスコンに表れたドラゴン(タラスク)にマルタが聖水を飲ませ、サッシュを巻いて捕らえたという伝承による[2]。
脚注
参考文献
- ヤコブス・デ・ウォラギネ、前田 敬作(訳)、西井 武(訳)、2006、『黄金伝説3』、平凡社〈平凡社ライブラリー〉 ISBN 978-4582765823
- Farmer, David (2011). The Oxford Dictionary of Saints, Fifth Edition Revised (Oxford Quick Reference). OUP Oxford (Kindle版)
関連項目
- 聖書の登場人物の一覧
- マルタ (小惑星)
- マルタ (曖昧さ回避)
- オンラインゲーム『Fate/Grand Order』 - サーヴァントとして登場。
Martha
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 06:08 UTC 版)
「マルタ (曖昧さ回避)」の記事における「Martha」の解説
マルタ (マリアの姉) - 聖書に登場する女性。キリスト教圏における女性用のクリスチャンネームのひとつになった。マーサ、マルファに対応する。マルタ (小惑星) - 小惑星帯の小惑星。マリアの姉マルタにちなむ。 マルタ (オペラ) - フリードリッヒ・フォン・フロトー作曲のオペラ。 マルタ・アルゲリッチ - アルゼンチンのピアニスト。 マルタ・ゲネンゲル - ドイツの競泳選手。 マルタ・リディア・セラヤンディア・シスネロス - エルサルバドルの翻訳家、通訳、大使。
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