IPv6開発の推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 14:26 UTC 版)
1981年9月 RFC 791 としてIPv4の基本仕様が公開される。 1991年7月 「IPv4アドレスが不足する」という研究を受けてIETFが調査を開始した。 1992年11月 RFC 1380 という形で調査結果をまとめ、次世代ネットワークの議論が始まる。 1993年12月 RFC 1550 としてIPngの名称で機能要求をまとめる。 1995年1月 RFC 1752 としてSIPPをベースにアドレスを128bit化、同時に名称をIPngからIPv6に正式に改名。 1995年12月 RFC 1883 Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specificationや RFC 1884 IPv6 Addressing ArchitectureとしてIPv6の最初の仕様を決定。 1998年7月 RFC 2373 にてIPv6のアドレスに関する仕様を大幅に改訂した。 1998年12月 RFC 2460 Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specificationとして主な仕様が確定する。 1999年07月 IANAによるIPv6アドレスの割り振りが開始される。 1998年以降、TAHI Project、WIDE Project、KAME project、USAGI Projectなどにより、UNIX系OSへの実装とテスト運用が行われ、2006年頃までに主要部分の実装が完了した。Windowsに関しては、1998年3月Windows NT 4.0用にMSRIPv6を、2000年3月Windows 2000用に技術プレビューを、2001年10月にWindows XP用に評価版を提供したのち、Windows XP SP1およびWindows Server 2003からサポートが行われるようになった。 2011年2月3日にIANAにプールされていたIPv4アドレスは枯渇した。 2011年4月15日にAPNICのIPv4アドレスの在庫は、/8ブロック換算で1ブロック未満になり、アジア太平洋地域では、事実上IPv4アドレスは枯渇した。各RIRの最後の1ブロックについては、自由に取得することはできず、IPv4の安定運用とIPv6への移行のために限定的な割り振りが行われる。 2011年6月8日にWorld IPv6 Dayとして、主要なインターネットサービスのDNSのAAAAレコードを1日だけ有効にすることで、インターネット環境でIPv6を並行運用した場合の問題点を見つけ出すテストを行うイベントが実施された。 日本国内については、NTTのフレッツ 光ネクストにおいて、IPv6 PPPoE接続が2011年6月1日に、IPv6 IPoE 接続が2011年7月21日に提供され、他社のサービスを含めると、IPv6が一般に普及するための基盤が整った状態になった。 2012年6月6日にWorld IPv6 Launchとして、主要なインターネットサービスをIPv6に対応させるイベントが実施された。1日限りのトライアルであった2011年のWorld IPv6 Dayとは異なり、この日以降も継続的にIPv6でサービスできる状態にすることを目的として開催された。 2017年7月 RFC 2460 を廃止して、RFC 8200 Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specificationに更新。 RFC 2460 に対する追加/修正として存在していた多くのRFCをまとめて再編成した。
※この「IPv6開発の推移」の解説は、「IPv6」の解説の一部です。
「IPv6開発の推移」を含む「IPv6」の記事については、「IPv6」の概要を参照ください。
- IPv6開発の推移のページへのリンク