EVA
Economic Value Addedの略称。アメリカのコンサルティング会社スターン・スチュワート社が開発した企業評価のための指標であり、経済的付加価値と訳される。
具体的には、税引後営業利益(NOPAT)から株主に対する株主資本コストを含んだ資本コストを差し引いた余剰利益を表す。
EVA = NOPAT - 投下資本 × WACC
NOPAT:税引後営業利益
投下資本:有利子負債+株主資本
WACC:加重資本コスト
この指標がプラスとなる場合は、株主の期待する以上の価値を創造したことを意味する。
マイナスとなった場合は、期待通りの利益が獲得されず、株主価値を破壊していることを意味する。
関連用語
EVA
【英】:Economic Value Added
経済的付加価値と訳される。米国スタン・スチュアート社が考案した株主重視の考え方を取り入れた経営指標であり、同社の登録商標である。経営者の手腕を示す指標として現在もっとも注目されている。
EVA = NOPAT(支払利息控除前税引後利益 )− 資本コスト額
事業の生み出した利益から資本コストを差し引いた差額を指し、算出されたEVAがプラスになれば価値を創出していると見る。
利益水準の低い日本企業においても、単に利益が出ていれば良いというのではなく、株主の立場から見てどの位の価値を生み出さないとならないのかという指標として注目され、花王、松下電工、TDK、HOYA等の企業で導入されている。
(注:各社はEVAもしくは類似の考え方による独自の指標を採用している)
関係会社管理にEVAの考え方を導入しているある企業(数百の関係会社を持つ)では、EVAを簡略化した計算式により、関係会社の評価指標として採用している。
簡易的EVA = 当期利益 − 株主資本×10%
EVA
【英】Economic value added
・EVA = NOPAT(支払利息控除前税引後利益)− 資本コスト=NOPAT −(投下資本×WACC)
・EVAは、米コンサルティング会社のスターン・スチュワート社が商標登録している株主に対する収益還元性を示す指標である。
・EVAは、投資した資本に対してどれだけリターンを生み出したかを把握する指標である。EVAがプラスの場合、株主が要求する収益率を生み出していることを意味する。
・人事関連において、EVAは、賞与原資を算出する際の業績指標として活用されることがある。この業績指標を活用するメリットは、資本コストを差し引いた額を原資とするため、株主に対する収益還元に重点を置いた活動を促すこと。一方デメリットは、資本コストは資本政策等経営陣よる意思決定に左右されるため、社員の納得感が低くなることである。
経済的付加価値
(Economic Value Added から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 22:07 UTC 版)
経済的付加価値(けいざいてきふかかち、英: economic value added, EVA)または経済付加価値とは、企業が生み出す経済的価値を測定する指標の1つである。アメリカ合衆国ニューヨーク州にあるコンサルティング会社STERN STEWART & CO.(現・STERN VALUE MANAGEMENT, LTD.)が開発し、「EVA」というワードマークで商標登録を行っている[1]。
- ^ “EVA Trademark of STERN VALUE MANAGEMENT, LTD.”. Justia. 2020年7月19日閲覧。
- 1 経済的付加価値とは
- 2 経済的付加価値の概要
- 3 概要
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