CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生の意味・解説 

CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 14:27 UTC 版)

コントロール・データ・コーポレーション」の記事における「CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生」の解説

一方シーモア・クレイ34人の技術者新しい研究所で設計続行した1964年、その成果CDC 6600 としてリリースされ市場存在するあらゆるマシン比較して10倍以上の性能誇った。6600のCPU複数非同期機能ユニット構成され10個のI/Oプロセッサ接続されていて多く一般的なタスク負荷受け持っていた。そのためCPU穿孔カードディスク入出力といったありふれた仕事コントローラ任せてデータ処理専念することができる。最新コンパイラでは0.5MFLOPSの性能アセンブラコードを書くと約1MFLOPSの性能記録した。これは時代考えると驚異的な数字である。性能落としたバージョン CDC 6400 と 2プロセッサバージョン 6500 もリリースされた。 6600向けに MNF (Minnesota Fortran) というFORTRANコンパイラが、ミネソタ大学開発されている。 6600が出荷されると、IBMはこの新し会社注目したトーマス・J・ワトソン・ジュニアは「この門番入れて34人しかいない小さな会社数千人を抱え我が社打ち負かしたのはどうしたわけだ?」と言った伝えられている。これを耳にしたクレイは「その質問中に答えがあるじゃないかと言ったという。1965年IBMは 6600 よりも高速マシン ACS-1(英語版) の開発プロジェクト開始した200人がこのプロジェクトのために集められた。このプロジェクト面白アーキテクチャ技術生み出したが、それはIBMSystem/360とは互換性がなかった。System/360互換となるよう方向転換図られたが、そのために性能低くなり、プロジェクトは何も製品生み出せないまま1969年中止された。そのためこれに関わった多く技術者IBM退職しIBM高性能コンピュータ部門から頭脳失われた一方でIBM先走って6600と同等性能System/360シリーズの新バージョン Model 92発表した。このマシン実在しなかったが、人々がそのリリース待って6600の売り上げストップするまで取り消さなかった(今日ではFUD名づけられているマーケティング手法である)。ノリスはこの嘘を放っておかず、1年後IBM反トラスト法違反訴えた結局CDC8000ドル当のIBM資産手に入れたその中でノリスService Bureau Corporation (SBC) に注目した同社コンピュータ所有して他の企業計算能力提供していた。これはノリス進めていた計算サービス事業にうまくはまった。 6600設計の過程で、CDCは同システム高速磁気ディスク装置システム提供するSPINプロジェクト実施した当時磁気ディスク磁気ドラムメモリに取って代わるかどうか不明であり、ディスク固定型リムーバブル型のどちらがよいのか不明だった。そのためSPINプロジェクトではあらゆる選択肢試し最終的に28インチ固定ディスク型と14インチパック型生み出したその後SPINプロジェクト端を発したハードディスク事業CDC主力となっていく。

※この「CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生」の解説は、「コントロール・データ・コーポレーション」の解説の一部です。
「CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生」を含む「コントロール・データ・コーポレーション」の記事については、「コントロール・データ・コーポレーション」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生」の関連用語

CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



CDC 6600:スーパーコンピュータの誕生のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのコントロール・データ・コーポレーション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS