コントロール・データ・コーポレーションとは? わかりやすく解説

コントロール・データ・コーポレーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 15:13 UTC 版)

コントロール・データ・コーポレーション (CDC) は、アメリカ合衆国に存在したコンピュータ企業。商業用スーパーコンピュータのパイオニアでありシーモア・クレイのイニチアシブの下で1960年代を通じて最速のコンピュータを開発、当時のコンピュータメーカー大手9社の一角を占めた(他はIBMバロースDECNCRGEハネウェルRCAUNIVAC)。しかし1970年代にはクレイが同社を離れてクレイ・リサーチ (CRI) を創業すると社運が衰勢となり、1997年までに全ての事業が売却・吸収合併されている。


  1. ^ 当時のCDC従業員のインタビューである Reminiscences of computer architecture and computer design at Control Data Corporation の p.20 に記述があるが、それは単なる伝説だとして、p.21 に正式な由来の説明がある。
  2. ^ 招待されていないセールスマンがクレイの研究所を訪問した際の話が こちらにある。
  3. ^ Frisch, Michael (Dec 1972). “Remarks on Algorithms”. Communications of the ACM 15 (12): 1074. 
  4. ^ Oral history interview with Richard G. Lareau, Charles Babbage Institute, University of Minnesota.
  5. ^ "COMPUTERS: A Settlement for IBM", Time magazine, Monday, Jan. 29, 1973.

    「訴訟を取り下げる見返りとして、CDCは多くのものを勝ち取った。約1600万ドルでIBMの Service Bureau Corp. を獲得。同社は所有するコンピュータのCPU時間を顧客に売ってデータ処理を行うサービスを提供している。ウォール街のアナリストは、同社の市場価値を約6000万ドルと見積もっている。さらにIBMは同社から5年間サービスを購入し、6年間は同様のサービスを立ち上げないことで、CDCが費やした弁護士費用1500万ドルを相殺するという。したがってIBMが支払う総額は少なくとも8000万ドルとなる。CDCのワンマン会長ウィリアム・ノリスは、大胆な訴訟が「我が社の歴史上最善の経営判断の1つになった」と語った」

  6. ^ Price, Robert (2005-11-11). The Eye for Innovation: Recognizing Possibilities and Managing the Creative Enterprise. 11 (1 ed.). New Haven, Ct: Yale University Press. pp. 168. ISBN 978-0300108774. http://yalepress.yale.edu/yupbooks/book.asp?isbn=0300123701 


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