CD不況
CD不況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:41 UTC 版)
2010年代になるとシングル盤だけでなくアルバム盤もミリオンセラーとなる作品が少なくなり、「CD不況」と呼ばれる状況となった(2010年発売のアルバム盤で年度内にミリオンを突破したのは2作のみ)。さらに、2010年のオリコン年間シングルランキングはAKB48と嵐の2組のみでTOP10を独占するなど特にシングル盤においてアイドルグループとその他アーティストとの売上の格差が大幅に拡大した。 一方で、日本レコード協会が発表した2010年の着うたフル年間チャートでは、AKB48の楽曲は「ヘビーローテーション」の12位が最高であり、着うたフルを配信していない嵐はチャート対象外である。着うたフルを配信しなかったジャニーズ作品(SMAP、嵐、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP等)が2010年のオリコン年間シングルランキングトップ100のうち23曲を占めたほか、桑田佳祐(サザンオールスターズ)・Mr.Children・BUMP OF CHICKENなど、着うたフルを配信していないアーティストのCD盤のセールスが顕著に伸びる傾向が一段と強くなった。一般にAKB商法やK-POP商法と呼ばれる、メンバーとの握手券などの特典を付けることにより、熱心なファンが同じ商品を複数枚買うようなセールス方法が常態化したことも挙げられる。 このように2010年代はCDセールス、着うたフル、iTunes等による配信ダウンロードとそれぞれにチャートが存在したため、ヒットした楽曲を客観的に判定することが難しい側面もあった。
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