1000・2000番台改造車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:50 UTC 版)
「国鉄20系客車」の記事における「1000・2000番台改造車」の解説
1970年代後半の夜行急行列車では、座席車主体編成の列車も多いことや車内環境改善の見地も含めて座席車は12系客車への置換えが開始された。しかし、全車寝台化するほどの夜行需要がない亜幹線の急行列車においても、併結される寝台車の10系客車がアコモ陳腐や老朽化が顕著であるため、寝台車を本系列に置換えて併結運転とするために、1978年に幡生・高砂・土崎(ナハネ20形1000番台のみ)・大宮(ナハネ20形2000番台のみ)の4工場でナハネ20形・ナハネフ22・23形へ12系客車との連結に対応した改造である。 なお、ナハネ20形のうち12系客車と直接連結可能な車両は原番号+1000に、当グループの中間に編成組成が限定された車両は番号+2000に区分される。 サービス電源を12系客車の440Vから供給とするために1000番台車はジャンパ連結器を12系客車対応品に交換。さらに変圧器などを搭載。 客用扉を12系客車と一括操作可能な自動ドアに交換。 ナハネフ22形・23形は車掌室・業務用室に車掌スイッチ、デッキにドアコックを取付。 ナハネ20形1000番台 1126・1135・1136・1202・1214・1215・1309・1313・1324・1340 - 1342・1354・1357 ナハネ20形2000番台 2220・2232・2235・2237・2243・2245・2314・2358 ナハネフ22形1000番台 1002・1004 - 1013・1023 ナハネフ23形1000番台 1009・1010・1019 なお本グループは、当初投入された「ちくま」・「さんべ」・「かいもん」・「日南」も比較的早期に廃止や臨時列車格下げもしくは寝台車の14系・24系客車への置換えとなったことから1987年までに全車廃車となり、JRグループに承継された車両はない。
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